オリ　お得意様コイに10連勝！伏見技あり逆転2ラン　バット頭部直撃ショック乗り越え

交流戦   オリックス4－1広島 （ 2022年6月3日    マツダ ）

＜広・オ＞対広島10連勝に喜ぶ伏見（中央）（撮影・奥　調）
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　上昇気流に乗った。オリックスが今季交流戦では初のカード初戦勝利で3連勝を飾り、広島には18年から10連勝。11日ぶり3位浮上の中嶋監督は「本塁打は大きかったですよね」と振り返った。

　1点先制された直後の2回2死一塁、伏見が大瀬良の内角シュートを巧打。腕を畳んで振り抜き、切れることなく左翼ポール際へ。5月31日のDeNA戦では打者・嶺井が空振りしたバットが左側頭部に直撃して緊急搬送された。「あそこまでドーン！という衝撃は今までなかった」。今も患部に腫れが残る中で逆転決勝1号2ランを放った。

　主軸コンビの復活も好材料だ。左太腿裏の軽度筋損傷で離脱していた吉田正が3番左翼で復帰して4打数無安打。8日の楽天戦以来26日ぶりに帰ってきた。ラオウこと杉本も15試合ぶりに4番に戻り、左中間三塁打を含む3試合連続の複数安打。本来の形が整いつつある。

　6回2死で山崎福をプロ初の代打起用した一手も意味がある。前日2日のDeNA戦では7回1失点で2勝目を挙げ、今季初安打も記録していた。横浜からの移動ナイターで休養の安達に代わってベンチ入り。中嶋監督は「（山崎福は）打つかと思ったけどな。入れているわけですから、使う気満々でした」と説明した。打撃センスは非凡といえど、“余裕采配”を執れる事実が上向きのチーム状況を物語る。進撃再びの予感が漂ってきた。（湯澤　涼）

　【データ】オリックスが広島に勝って、同カードは18年の1回戦から10連勝。交流戦の同一カード2桁連勝はオリックスがDeNA戦で08～12年にかけて記録した14連勝に次ぐ2例目。なお広島には13年2回戦から14年最終戦にかけて7連勝。15年1回戦から17年最終戦まで9連敗。そして今回の10連勝と、交互に連勝が続いている。