巨人・原監督 佐藤奨に「非常に手こずりました」も逆転勝ち 増田陸を「非常に強い精神」と称える

[ 2022年6月4日 21:07 ]

交流戦   巨人2―1ロッテ ( 2022年6月4日    東京D )

<巨・ロ>7回、適時打を放ちガッツポーズする増田陸 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 巨人は息詰まる投手戦を終盤にひっくり返して逆転勝ち。3連勝で貯金を8に戻した。

 0―1で迎えた7回だった。1死から岡本和が四球を選んで出塁し、ポランコの右翼フェンスを直撃する二塁打で二、三塁。ここで打席に入った増田陸が中前適時打を放って1―1とすると、中山の代打に出た中島の止めたバットに当たった打球が投手をかすめて二ゴロとなる間に勝ち越し点が入り、これが決勝点となった。

 巨人戦初登板となったロッテの育成出身左腕・佐藤奨に苦しめられた。佐藤奨はプロ2年目の今年3月に支配下契約を勝ち取り、プロ4度目のマウンドとなったこの日の試合前まで0勝2敗、防御率2・77。だが、この24歳左腕の術中にまんまとはまった。100キロ前後の緩いカーブに苦しみ、130キロ台の直球、120キロ台のカットボールにも凡打を重ね、7回までわずか4安打に封じられた。

 試合後、巨人の原辰徳監督(63)は攻撃全体を振り返り「非常に相手投手が度胸よく、真っすぐを速く見せる、あるいは思い切った緩急を使って。非常に手こずりましたけど、フォアボールからポランコがつないだというのが非常に大きかったと思いますね」とまずはコメント。増田陸については「今シーズンから戦力に、陸はなってくれているんですけど。まあ成長著しく、そして何より、なんていうか、技術よりもね、もちろん技術もあるんですけども、非常に強い精神を持っているというかね。ですからああいういい場面でね、昨日もそうでしたけど、いいバッティングができたと思いますね」と賛辞を送った。

 また、勝ち越しの場面については「よくナカジがあそこで。ほめられたバッティングではないかもしれないけど、あそこのバッティングというのは非常に貴重なゴロ、というかね。そういう意味では立岡もピンチランナーから思い切った走塁ができたというのは、タイムリーヒットに値するぐらいの1点、それよりも大きい1点だったかもしれませんね」と評価していた。

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