ロッテ・朗希、今季初被弾に初黒星 ミスターから激励受け発奮、史上最速タイ10戦で100K到達も

[ 2022年6月4日 05:30 ]

交流戦   ロッテ3―10巨人 ( 2022年6月3日    東京D )

<巨・ロ>佐々木朗(右)と握手する長嶋終身名誉監督(球団提供)
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 完全試合など開幕5連勝の快投を見せてきたロッテ・佐々木朗本来の姿ではなかった。5回まで毎回8安打を浴びて89球を要し、自己最多の5失点KO。最速162キロだった直球は54球投げて空振りは1個も奪えなかった。「見ての通りです。自分のミス(失策)もあり、足を引っ張ってしまった」と10試合目で今季初黒星を喫した。

 2回2死満塁の今季初打席では、二ゴロに全力疾走。その直後の投球で、先頭ポランコに右越え三塁打、続く増田陸に右中間二塁打を許して1点先制された。3回には岡本和に今季初被弾となる2ランも浴びた。3月のオープン戦で直球を満塁本塁打された宿敵に、今度はフォークを右中間席まで運ばれた。

 返り討ちに遭ったが「(打席に入ってから投球とか)慣れないことで大変だったけど、特に影響はなかった」と言い訳はしなかった。試合前には巨人・長嶋茂雄終身名誉監督と初対面。握手を交わし「激励を頂き、もっと頑張りたいと思った」と発奮材料もできた。

 5回に増田陸から奪ったこの日6三振目で、90年野茂英雄(近鉄)らに並び最速タイとなるシーズン10試合目で100奪三振に到達。この男はやはり、ただでは転ばない。(横市 勇)

 《17年則本超え65回2/3》佐々木朗(ロ)が5回1死からこの日6個目の三振を奪い、今季10試合、65回2/3でシーズン100奪三振を達成した。登板10試合目での到達は90年野茂英雄(近鉄)、14年金子(オ=現日)、17年則本(楽)らに並ぶ史上最速。到達イニングでは、15年サファテ(ソ)の62回1/3などがあり史上最速とはならなかったが、オール先発での記録としては、17年則本の73回2/3を8イニングも更新する最速記録となった。

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