日本ハム・万波　憧れ甲子園で初2桁弾！「節目の一本になるのかな」

交流戦   日本ハム7―9阪神 （ 2022年6月3日    甲子園 ）

＜神・日＞3回、ソロ本塁打を放って新庄監督（右）とタッチを交わす万波（撮影・北條　貴史）
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　思い出の地で豪快に暴れた。日本ハム・万波があと三塁打でサイクル安打の猛打賞。3回に放った一発はリーグ単独2位となる2桁10号だ。まさかの逆転負けでも、甲子園はやはり格別だった。

　「最後まで分かんないなあって。改めてそういう雰囲気がある球場だなと」。横浜高時代に3年連続で夏の甲子園に出場。最後の夏から4年たって、快勝ムードを一変させてしまう「甲子園に棲む魔物」をプロでも痛感させられた。でも、試合前半の流れを呼び込んだのは間違いなく万波のバットだった。

　初回は横浜高の先輩、1番・浅間が右前打した直後に左中間へ先制二塁打。3回は先頭打者で初球を左中間スタンドへ運んだ。打った瞬間にそれと分かる完璧な一発。「学生時代に甲子園でホームラン打つことを目標にしてきた。素直にうれしい。初めての2桁なので節目の一本になるのかな」。高校時代は打てなかった憧れの甲子園での一発だけに、喜びもひとしおだった。

　そして4回も二塁内野安打を放って1日の広島戦に続く「サイクル王手」。しかし、6回は見逃し三振に倒れると9回も右飛に終わった。「スリーベースが最後に残ってたので、まあ厳しいだろうなと思ってた」。それ以上に、終盤の打席に打てずチームも大逆転負け。「最後に仕事ができる打者になりたいと改めて感じた」と反省も忘れない。

　懐かしさより、久々過ぎて新鮮さを感じたという甲子園。「（サイクル安打は）いつか決められるよう頑張りたい」。夢の球場での初アーチも、悔しい逆転負けも万波を大きく成長させていく。