松坂大輔氏 大谷には長いシーズン考慮した休み必要 ラインアップにいるかいないかで大きな違いも

[ 2022年6月4日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―6ヤンキース、エンゼルス1―2ヤンキース ( 2022年6月2日    ニューヨーク )

<ヤンキース・エンゼルス>大谷の囲み取材では松坂氏(手前右端)の姿も(撮影・篠原岳夫)
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 【平成の怪物 松坂大輔の探球】立ち上がりの初回に2本塁打された大谷投手ですが、投球フォームで重心がちょっと高かったように感じました。先頭のカーペンター選手に11球粘られて先制本塁打。3番リゾ選手の時に98・8マイル(約159キロ)をマークするなどしましたが、体重が乗りきらず、本来のボールではなかったと思います。

 ただ、2回無死一、二塁のピンチの場面からは明らかに変わりましたね。重心がグッと低くなり、大谷投手らしい強いボールが行き出しました。そのピンチを無失点で抑えて、「さあ、ここから」という3回にジャッジ選手に手痛い一発。スライダーが甘く入ったのを逃さず捉えられました。たら、ればになりますが、あの本塁打がなければあのまま乗っていけたのではないでしょうか。4回途中で交代。マドン監督が大谷投手の体調なども考慮したのだと思います。

 8連敗と今はチーム状態が良くないだけに、本人に聞けば「出る」と言うでしょうが、長いシーズンを考えると休むことも必要かもしれません。ただ、大谷選手がラインアップにいるかいないかは大きな違いがあります。大谷選手が休める状況をつくり出すことも求められると思います。(スポニチ本紙評論家)

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2022年6月4日のニュース