広島を救った菊池涼の決勝犠飛「床田が頑張っていたので、何とかしたい気持ちだった」

[ 2022年6月1日 05:30 ]

交流戦   広島1-0日本ハム ( 2022年5月31日    マツダ )

<広・日>8回、菊池涼は決勝犠飛を放つ(撮影・奥 調)
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 ここ一番は、やはり頼りになる。広島・菊池涼がチームの連敗を4で止める唯一の得点を挙げた。8回1死三塁の数少ない好機に均衡を破る決勝犠飛。4番手・玉井が投じた外角高めカットボールを手堅く左翼へ運んだ。32歳は破顔一笑だ。

 「最低限の犠飛になって良かった。床田が本当に頑張っていたので、何とかしたいという気持ちだった」

 8回零封の左腕に5勝目を贈るチーム25イニングぶりの得点。お膳立てしたのは堂林だ。8回先頭で床田の代打の代打に指名され、宮西から左翼線二塁打。5球目に左翼ポールのわずか左を抜ける特大ファウルを放ち、どよめきの余韻の中で7球目の内角直球を捉えた。

 「ファウルの後もしっかり入れた。床ちゃんが好投していたし、何とか塁に…という気持ち。上位に回せばチャンスになるので」

 苦しみながらつかんだ交流戦2勝目。それでもまだ“借金”は3つある。「この1勝を機に何とか勝ち続けていきたい」と菊池涼。残り11試合、鬼門を打破する時間はまだ十分ある。(江尾 卓也)

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2022年6月1日のニュース