広島・床田が8回零封でリーグトップタイ5勝 自己最多12奪三振でも「70点くらいですね」

[ 2022年6月1日 05:30 ]

交流戦   広島1-0日本ハム ( 2022年5月31日    マツダ )

<広・日>ヒーローインタビューを終えポーズをとる床田(左)と菊池涼(撮影・奥 調)
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 広島・床田寛樹投手(27)が31日の日本ハム戦で8回2安打無失点の好投を見せ、リーグトップに並ぶ5勝目を挙げた。自己最多12奪三振と相手打線を圧倒。代打を送られた8回の攻撃で25イニングぶりの得点が入り、交流戦初勝利を受け取った。本拠地に戻ったチームは、連敗を4で止めた。

 床田の鈍感な一面が役立った。チームが前回カードのソフトバンク3連戦で計1得点26失点に沈んだ直後ながら、「昨日が休みだったからリセットされているかな」とマウンドへ。立ち上がりから三振の山を築いても、心中は「球数が増えちゃう」だった。無欲で自己最多12三振を奪った力投が4連敗中だったチームを勇気づけた。

 「8個目の三振を取った時に“あと2つは取りたい”と思ったけど、それ以外は別に何でもいいかな…と思っていた。出塁をさせないという点ではよかったかなと思います」

 直球が走った。初回2死で松本剛に中前打を許して以降、7回2死から谷内に右中間二塁打を許すまで、四死球と味方失策を挟みながら打者21人連続無安打。7回2死二塁では代打・今川を151キロ内角直球で見逃し三振、8回2死で水野から空振り三振を奪った球は、この日最速の152キロ。球威が落ちないまま、相手打線を圧倒し続けた。

 「(8回が)最後の回だったので、3者凡退でリズムよく攻撃につなげようと全力で投げた。今日の中で(水野に投げた)あの球が一番よかった」

 本来は苦手な季節。昨季は5月下旬から3カ月間の2軍調整も経験した。昨季終了後から考え続けたのは「どうすれば開幕から波に乗っていけるのか」。導き出した結論は「オフ期間からひたすら投げ続ける」だった。「キャッチボールでも“もう終わろう”と思ってから例年の倍近く投げた。オフ期間の球数は、めちゃくちゃ増えたはず」。結果的に万全で開幕に臨み、順調に白星を積み重ねる。

 好きなだけ投げられるように、オフ期間はマツダスタジアムを拠点に一人で練習した。「いつまでも先輩に引っ張ってもらっていたらダメだと思った」。19年オフは大瀬良、20年オフは九里と合同練習。理由は「一人だと甘えてしまうから」だったが、今や立派に独り立ちし、この日でリーグトップに並ぶ5勝目。交流戦で苦しむ先輩、チームを救うために奮起した。

 「結構よかった。70点くらいですね」。この完璧な内容で満点をつけないところも頼もしい。(河合 洋介)

 ▼広島・佐々岡監督 今日は床田に尽きるでしょう。プレッシャーもあった中、初回から飛ばしてくれた。連敗中という嫌な空気の中で素晴らしい投球を見せてくれた。

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