中日・小笠原 甲子園V腕対決に投げ勝った!「雲の上の存在」楽天先発・田中将から刺激 7回無失点3勝目

[ 2022年6月1日 05:30 ]

交流戦   中日2-0楽天 ( 2022年5月31日    バンテリンD )

<中・楽>6回、笑顔を見せる小笠原(撮影・椎名 航)
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 駒大苫小牧で05年夏の優勝投手になった楽天・田中将と東海大相模で15年夏を制した中日・小笠原の投げ合い。“甲子園V腕対決”を制したのは、小笠原だった。

 7回を4安打無失点に抑える好投で今季3勝目。「雲の上の存在」に投げ勝ち「目の前のアウトをガムシャラに取ることがテーマだった。それができたのかな」と笑った。

 前回5月24日の西武戦では序盤の失点が響き黒星。追い込んでからの失投を痛打され、立浪監督から「同じ失敗を繰り返すな」と苦言を呈された。調整期間中には大野雄から「俺とお前は真っすぐで押していかなあかんのやぞ」と激励された。

 2人の言葉を胸に刻み、この日は追い込んでからの制球ミスも少なく、磨きをかけた直球は尻上がりに勢いを増した。4回1死一、三塁では渡辺佳を内角低めの厳しいコースのチェンジアップで注文通りの二ゴロに打ち取り併殺でピンチを切り抜けた。

 これで小笠原は楽天戦で4戦全勝。田中将には初めて土をつけた。打席でも大投手と対戦し「やっぱりすごかった。野球やめるまでは上を目指していきたい。いつかは僕もそういわれる選手にならないといけない。まずは追っていかないと」と刺激を受けた。自信を深め、また一つエースの階段を上った。(中澤 智晴)

 ▽田中将の05年選手権VTR 背番号11の2年生右腕ながら、チーム最多の4試合に登板。決勝の京都外大西戦は1―1の5回途中から救援。7回に同点とされたが、その裏に自らの四球出塁を起点に勝ち越し。9回は3者三振で締めて同校は連覇を達成した。

 ▽小笠原の15年選手権VTR 吉田凌(オ)との2枚看板で勝ち上がり、決勝の仙台育英戦は先発。6―6の9回表、先頭打者で勝ち越しソロを放つと、後続もつながり一挙4点。161球完投で45年ぶり2度目の優勝を飾った。

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2022年6月1日のニュース