巨人・桑田コーチ 赤星6失点KOも高評価「次回は非常に楽しみにしています」 井納は「ちょっとホッと」

[ 2022年6月1日 21:52 ]

交流戦   巨人3―6ソフトバンク ( 2022年6月1日    東京D )

<巨・ソ>5回途中、降板となる赤星。奥、右はベンチの原監督(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 巨人の桑田真澄投手チーフコーチ(54)がソフトバンク戦(東京D)で5回途中6安打6失点KOされたドラフト3位右腕、赤星優志投手(22=日大)を高評価した。

 赤星は4月3日の阪神戦(東京D)で7回4安打2失点と好投し、セ・リーグ新人一番乗りとなるプロ初勝利。同17日の阪神戦(甲子園)でも7回途中4安打1失点と好投してプロ2勝目をマークした。だが、4月24日の中日戦(バンテリンD)でプロ最短となる3回途中7安打6失点KOされると、5月3日の広島戦(マツダ)では4回途中11安打12失点(自責3)でKO。この日の5回途中6安打6失点KOで3試合連続大量失点KOとなった。

 だが、過去の登板6試合で150キロ超えは計1球しかなかったにも関わらず、初回に8球の150キロ超えを計測するなど力のこもった投球を桑田コーチは高評価。次週の登板も“約束”した。

 また、昨年5月19日の広島戦(東京D)以来378日ぶりとなる登板で、わずか5球で相手の主軸打者2人をピシャリと抑える好救援を見せた井納翔一投手(36)についても安どのコメントを残している。

 試合後、桑田コーチとの一問一答は以下の通り。

 ――赤星投手の感想と評価を

 「球威がね、戻ってきましたので、非常に楽しみにしながら見てたんですよね。ちょっと、こう、なんていうんですかね。打ち取った当たりがセーフになったり、FC(野選)があったりしてね、波に乗りきれなかったというところがあったのでね。きょうくらいのボールを投げてくれれば、次回楽しみにしてますね。はい」

 ――立ち上がりを課題にしていたが、力強いストレートは成長?

 「そうですね。彼の場合はキレとコントロールなので。スピードも150キロを超えてきましたんでね。1カ月前は、140前半まで落ちてきていたので。そういった意味では、体もボールも元気になったのでね。これから、先ほど言いましたけど、次回は非常に楽しみにしています」

 ――来週はリベンジの機会も?

 「そうですね、来週どこかで投げてもらおうと思っています」

 ――本人のコメントでランナーを出してからの制球力が、と。コーチから見て

 「ソフトバンク打線が失投を逃さず、きっちり打ってきたというね。失投を、確実にヒットにしてきたということで。さすがソフトバンク打線だなぁというところはあります。ただ、ランナーを出しながら粘ったところもありましたので、そこは非常に評価していますし、きょうは痛い1敗になりましたが、ソフトバンク打線を抑えた打席もあるのでね、そこは自信をもって次につなげていってもらいたいなと思います」

 ――井納は今季初登板。火消しできた

 「そうですね、井納君もファームで成績残してましたので、状態もいいって話を聞いてましたので。チャンスをあげられなくて、今のタイミングになってしまったのでね。ベテラン投手に対してちょっと申し訳ない気持ちはありながら。きょういいピッチングしてくれたので、ちょっとホッとしていますね」

 ――その後、きっちり中継ぎがつないで反撃を待った

 「我々の仕事はね、いつも抑えられるわけじゃないので。また、いつも打たれるわけじゃないのでね。毎日、新しい試合、新しいマウンドに立てば、ベストを尽くすということでね。今日は本当に、中継ぎ陣が気持ちを前面に出しながら抑えてくれたなと思います」

 ――キレとコントロールという話。1カ月前、2軍にいくとなった時に、その辺りを見直すようにという指示だったのか

 「そうですね。あのう、体も、なんていうんですかね、世間で言う五月病じゃないですけど、全く、体のキレがなくなった状態でしたので。そこは一度リフレッシュして作り上げてきた、というところですね。で、非常にボールも元気になってきたので。またきょう、アウトローに決まるいいボールもたくさんありましたのでね。それをどんどん増やしていってもらいたいなと思います」

 ――1カ月の調整が生きた部分もあったと思うが、生かせなかった部分、課題などは?その辺りを挙げていただくとすればどんなところ?

 「まあ、先ほどもお話ししたように、失投を逃さず打たれたということでね。失投をやはり、少なくしていくという作業ですね」

続きを表示

2022年6月1日のニュース