日本ハム 攻守の「バント」で明暗 守備では石井飛び出し三塁入れず、攻撃では杉谷ミス

[ 2022年6月1日 06:00 ]

交流戦   日本ハム0―1広島 ( 2022年5月31日    マツダ )

<広・日>8回無死二塁、野間の送りバントベースカバーが送れた石井(撮影・奥 調)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】無死二塁での三塁手のバント処理は、打球の角度と強さを瞬時に判断しなくてはならない。日本ハム・石井はその判断を誤った。

 0―0の8回無死二塁。送りバントした野間の力ない打球は捕手前に転がり、石川亮が素早く処理して三塁刺殺を狙った。だが、三塁手の石井が三塁ベースより前に飛び出しており、石川亮は一塁へ送球。三塁進塁を許し、続く菊池涼の左犠飛で決勝点を失った。

 二塁走者がいる場合、三塁手は三塁線に転がる強い打球だけを処理する。投手、捕手が処理できる範囲の弱い打球はベースカバーに戻らなければならない。石井の本職は遊撃で今季三塁での出場はまだ3度目。新庄監督は「サードの経験はなくて。ただ、あそこは捕手が捕ると判断して(ベースに)戻るセンスはほしい」と語った。

 1点を追う9回無死一、二塁では代打・杉谷の犠打ミスで最大の好機を逸した。この日は攻撃、守備ともに「バント」が明暗を分けた。(清藤 駿太)

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2022年6月1日のニュース