日本ハム・輝星　志願の4回3失点　今季のチーム先発投手では最長イニング

パ・リーグ   日本ハム4―6ソフトバンク （ 2022年3月27日    ペイペイD ）

＜ソ・日＞日本ハム先発の吉田（撮影・中村　達也）
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　日本ハム・吉田が尻上がりの粘投を見せた。今季初先発し、今季のチーム先発投手では最長となる4回を投げて3失点。初回こそ栗原に2ランを浴びるなど3失点も、以降は無失点に抑えて5回の一時逆転を呼び込んだ。

　「本塁打の後にしっかりと抑えられたのは良かった。昨年は（2イニングで）続けてやられたので」。脳裏に浮かんだのは昨季の初登板初先発だった、4月2日のロッテ戦。初回に四球が絡んで2失点すると、2回は安田に2ランを浴びるなど2回7失点で降板していた。

　この日は直球主体だった初回から、2回以降は変化球主体に変更。追い込んでからは威力のある直球で押し込んだ。「高めの直球は力があったので、低めに集まれば空振りも取れる」。試合中の修正力こそが、昨年からの成長だった。

　3回終了後に新庄監督から「もう1回投げたい？」と問われた吉田は「投げたいです」と即答。直訴が実って上がった4回は1死二塁のピンチを背負うも、後続を断って流れを呼び込んだ。「5回までを任せられる投手になりたい」と今後を見据えた吉田。課題の立ち上がりを修正した先に、1年目だった19年以来のプロ2勝目が見えてくる。（清藤　駿太）