星稜 初4強ならず 3月いっぱいで勇退の林監督が涙「たくさんの良い思い出…幸せな監督生活でした」

[ 2022年3月28日 16:20 ]

第94回選抜高校野球大会第9日第3試合 準々決勝   星稜2―4国学院久我山 ( 2022年3月28日    甲子園 )

<国学院久我山・星稜>国学院久我山に敗れ、ベンチ前に整列する星稜ナイン(左は林監督、右から3人目はマーガード、右から2人目は武内)(撮影・坂田 高浩)
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 第94回選抜高校野球大会第9日は28日、阪神甲子園球場で準々決勝が行われた。第3試合では、星稜が国学院久我山に2-4で敗れ、初の4強進出はならなかった。

 11年4月から指揮を執り、3月いっぱいで退任することを発表していた林和成監督はラストさい配となった。

 星稜は、背番号10の武内が先発。1、2回戦で先発したマーガードは27日の大垣日大戦で爪が割れた影響か、ベンチスタートとなった。武内は4回まで無安打の投球を見せたが、5回途中につかまった。マーガードが2番手で登板したが、悪送球に2ラン被弾で勝ち越しを許した。

 打線は4回、失策と4連打で2点を先制。2点を追う9回には2死一、三塁と猛追したが反撃もそこまでだった。
 
 試合後、涙を流すマーガードらの肩をさすって励ました林監督は「選手たちは最後まで追いつこうとあきらめずに戦ってくれました。甲子園での3試合は素晴らしい戦いでした」とナインをねぎらった。

 「武内は四球は多かったが、要所でしっかり投げてくれていた。マーガードも疲れがあった中で腕を振ってよく投げていた。素晴らしい戦いしてくれた生徒たちに感謝したい。ここまでこれるとは思っていなかった」。監督として春4度、夏5度の甲子園に出場し、2019年夏はエース奥川(現ヤクルト)を擁して準優勝。ラストさい配に「寂しさもあるけど、たくさんの良い思い出がありました。幸せな監督生活でした」と目を潤ませた。

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