近江 代替出場校初の4強 エース山田3戦連続完投 8安打10K1失点127球 昨秋リベンジ果たす

[ 2022年3月28日 12:55 ]

第94回選抜高校野球大会第9日第2試合 準々決勝   近江6ー1金光大阪 ( 2022年3月28日    甲子園 )

<近江・金光大阪>近江先発の山田(撮影・北條 貴史)
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 第94回選抜高校野球大会第9日は28日、阪神甲子園球場で準々決勝が行われた。第2試合では、近江が金光大阪を6-1で下し、同校として春初めて、代替出場校としても初の4強進出を決めた。

 初戦の長崎日大戦で165球完投、25日の2回戦・聖光学院戦で87球完投したエース山田が先発。初回に自らの内野安打で先制した。1-1の同点に追いつかれた直後の4回には敵失の間に勝ち越し。7回に敵失とスクイズで2点、8回にも9番・清谷の適時三塁打などで加点し突き放した。

 山田は7回には1死二、三塁のピンチを招くも後続を断って無失点。8回にも走者を背負ったが、追加点を許さず10奪三振127球を完投した。

 金光大阪は1点を追う4回、4番・岸本の左前適時打で同点に追いついた。直後の4回の守備では1点を勝ち越されてなおも2死満塁のピンチで2番・横田の打球を右翼・キャリーがダイビングキャッチ。反撃を阻止する好プレーを見せた。しかし7回1死二、三塁のチャンスで無得点、さらに直後の攻撃では失策が絡んで失点したのが痛かった。

 近江は今大会、京都国際の辞退により繰り上げ出場。代替出場は今回の近江が13度目で、2回戦突破した時点で2勝を挙げるのは第64回(92年)の育英(兵庫)以来2度目だった。8強進出は第12回(35年)の中京商(愛知)、第24回(52年)の長崎商、前記の育英以来4度目。過去3度は全て準々決勝で敗れていた。

 昨年秋の近畿大会準々決勝の再現。近江は序盤で6点をリードしながら、金光大阪に粘られ、6―7で無念の逆転負け。この敗戦で、選抜選考から漏れ、補欠校に。出場を信じていた山田は「6点差を逆転された金光大阪戦が原点になっている。詰めの甘さが出ないように、もう一度見つめ直してやりたい」と語っていた。当時、山田は右肘炎症のため近畿大会に登板できず、金光大阪戦も右翼での出場だった。

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