お祭り男が2戦連発たい　ソフトバンク・栗原　サイクル惜しっ「打席が終わってから気付いた。後悔です」

パ・リーグ   ソフトバンク6ー4日本ハム （ 2022年3月27日    ペイペイD ）

＜ソ・日2＞初回、2ランを放った栗原はナインの出迎えを受ける（撮影・岡田　丈靖）　
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　ソフトバンクの「投」の主役が見事な火消しで4年ぶりの復活星を挙げた藤井なら、「打」の主役は栗原だ。2試合連続アーチを含む3安打と大暴れ。まずは1―0の初回2死一塁。弾丸ライナーで右翼テラス席に叩き込む2号2ラン。「ちょっと弾道が低かったけど、1番狭いところに入って良かった」と笑顔がこぼれた。

　4回に二塁打、6回は右前に運び、サイクル安打にリーチをかけた4打席目は一ゴロに倒れ、「打席が終わってからスタッフに言われて気付いた。後悔です」。藤井に次いで登場したお立ち台では苦笑いした。それでも堂々の今季初猛打賞だ。

　宮崎春季キャンプの実戦からオープン戦前半までは不振に苦しみ、フォームなどを試行錯誤。3月、神宮遠征でヤクルト・村上から助言を受けた。「構えの時のグリップの持ち方、左手の使い方を教えてもらった。意識しているし、いいきっかけになった」。ともに東京五輪で金メダルに貢献した戦友。頼りなる後輩の言葉で浮上のきっかけをつかんだ。

　開幕カードはレギュラーをつかんだ20年から打率・389と勝負強い。「結果も考えず、オープン戦のことも引きずらず、やれることを楽しんでいる」。お祭り男も最高のスタートダッシュを決めた。（福井　亮太）