帰ってきた阪神・高橋遥人 お待たせ9日初先発!春季キャンプ離脱からリハビリ乗り越え悲願Vへの切り札に

[ 2021年9月7日 05:30 ]

<阪神練習>今季初登板へ、甲子園で調整を行う高橋(撮影・北條 貴史)
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 誰もが復帰を心待ちにした左腕が、ついに帰ってくる。9日ヤクルト戦で今季初登板初先発に臨む阪神・高橋は、これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすべく覚悟を示した。

 「本当に何一つ貢献ができてないので…。一昨年、昨年と1軍で投げさせてもらった経験を生かして、期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」

 春季キャンプ中だった2月中旬に右脇腹を負傷して離脱。以降も上肢のコンディション不良で2軍でのリハビリが続いた。7月25日から6度の実戦を重ね、計17回1/3をわずか1失点。今月3日からは1軍に合流して初登板に備えてきた。

 「体は大丈夫ですし、1軍ではそういったことを考えながら投げるよりは、とにかく思い切って投げて、結果を出せるように」

 昨年11月1日DeNA戦以来の1軍舞台で対峙(たいじ)するのは、優勝争いに参戦する強力ヤクルト打線。昨季は1度だけの対戦で7回3安打1失点と好投したが、油断はない。続けて「中軸は特に長打も打てますし、今年は外国人も加わっているので。低めにボールを投げることと、ストライク先行の投球を意識して投げていきたい」と警戒した。

 白星となれば、昨年10月24日巨人戦以来、320日ぶり。残り40試合を切ってからの初陣だが、一戦必勝への思いは変わらない。

 「目の前の試合に集中して。一つでも多くチームの勝ちにつながる投球を投げた試合ではできるように」

 ここまで来れば、あとは全力で腕を振るだけでいい。矢野監督が「元気で帰ってきてくれたんで、遥人のピッチングを楽しもうかなと思います」と期待を込めれば、金村投手コーチからは「彼のすごさはみんな分かっていますし、変なプレッシャーを感じずに、思い切って大胆に投げてもらいたい」と背中を押された。遅れてきたサウスポーが、悲願成就への切り札となる。(阪井 日向)

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