浦和学院・森大新監督、公式戦初采配で大勝「勝てて良かった」 県大会出場決めた

[ 2021年9月7日 11:46 ]

秋季高校野球・埼玉大会地区予選代表決定戦   浦和学院13―0浦和工 ( 2021年9月7日    県営大宮 )

<埼玉秋季大会地区代表決定戦・浦和学院―浦和工>大内(左)にアドバイスする浦和学院・森大新監督(右)
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 「新生浦学」が快勝発進した。森大(だい)監督(30)の公式戦初采配は初回に金田優太内野手(2年)の左翼線適時三塁打で先制。2回にも打者一巡の猛攻で8点を奪うなど計16安打13得点、5回コールドで浦和工を下し、県大会出場を決めた。「秋初戦だったので選手は堅かったけど、勝てて良かった」。新監督が胸をなで下ろした。

 掲げるテーマは「自立」ならぬ「自律」だ。「前監督の築いた伝統を引き継ぎつつ、自分たちの自主性をしっかり出していきたい」。今夏の甲子園2回戦で日大山形に敗退後、父である森士(おさむ)前監督(57)から新チームを引き継いだ。帰郷後の先月24日に始動。同29日に新旧監督の就任・退任式を行い、新体制が発足した。

 「甲子園を見て感じたことは長打力。ウチは守備でリズムを作ってきたが、智弁和歌山や智弁学園はそれに打力がついている。選手も好守はスピーディーだけど打席に入ると間を取ってゆったり構えている」。埼玉、そして全国を勝ち抜くには伝統の守備力にプラスアルファが必要と信じている。

 県大会では帽子を“新調”する。ユニホームはこれまでの縦じま柄ではなく、10年秋季大会まで着用していたオールドスタイルを再び採用するが「帽子の校名マークの色を替えます。オリジナリティーを出すため」と笑った。

 県大会は18日に開幕。「自分が指揮するということはマネジメントをしっかりしないといけない。そして責任を取ることも分かってきました」。森大監督は父の偉大さを理解しつつ、自分のカラーを徐々に出していくつもりだ。 

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