DeNA宮国、移籍後初登板初先発で古巣相手に5回2失点 5回一挙7得点で逆転、勝利投手権利得て降板

[ 2021年9月7日 19:53 ]

セ・リーグ   DeNAー巨人 ( 2021年9月7日    横浜 )

<D・巨>移籍後初登板初先発のDeNA・宮国(撮影・島崎 忠彦)
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 昨季限りで10年間在籍した巨人を退団し、育成契約から先月30日に支配下契約を勝ち取ったDeNA・宮国椋丞投手(29)が7日、古巣相手に本拠地・横浜スタジアムで移籍後初登板初先発し、5回2失点だった。

 相手の先発はグラウンド内外で気に掛けてくれていた兄貴分の菅野と投げ合い。「感慨深いものがあります。少しでも成長した姿を見せられるような投球ができたらいい」と話していた宮国は初回、先頭の松原にいきなり左前打を浴びた。2番・坂本を二飛に抑えて1アウトを奪ったが、吉川の初球に松原の盗塁を許して1死二塁のピンチ。すると、2球目の真ん中に入ったカットボールを左二塁打されて先制を許した。なおも1死二塁から、主砲・岡本和に3ボールから置きにいった直球を中堅フェンス直撃の安打を打たれて2失点目と苦しい立ち上がりとなった。

 2回は中堅・桑原のダイビングキャッチに救われるなど3者凡退。3回は先頭の兄貴分・菅野に中前打を許したものの、後続を落ち着いて仕留めた。その裏に宮崎の適時打で1点を返して1-2となった4回には先頭・岡本和、中島に連続安打を浴びて、無死一、二塁。このピンチでも宮国は焦らなかった。亀井を外のボールからストライクゾーンへと入るバックドアのスライダーで見逃し三振。続く、得点圏打率リーグトップのウィーラーを内角のシュートで詰まらせて遊ゴロの併殺に打ち取った。

 5回には先頭の小林に左翼席中段に運ばれる大飛球もファールで一瞬ヒヤリとしたが、最後はスライダーで一飛。続く菅野には2打席連続安打となる右前打を打たれたが、ゼロで抑えた。宮国の粘りの投球に打線も応えた。5回裏に宮崎の2打席連続タイムリーで同点、1死満塁からソトが左翼線の二塁打を放ち4-2の逆転に成功。さらに山本のスクイズでこの回4点目。そして、打席に回った宮国に代打が送られて勝利投手の権利を得て降板となった。宮国は5回76球を投げ2奪三振1四球2失点だった。

 宮国の代打で打席に入った楠本が巨人2番手の左腕・大江から右翼席へ3点本塁打を放ち、8―2とリードを広げた。

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2021年9月7日のニュース