北筑、激闘で2回戦突破 元広島・井生のおいっ子祥太朗 6回途中から無失点救援で延長10回戦制した

[ 2021年7月8日 05:30 ]

全国高校野球選手権福岡大会2回戦   北筑5-4常磐 ( 2021年7月7日    北九州市民 )

<北筑・常盤>最後の打者を打ち取って喜ぶ北筑の井生
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会が7日、各地で行われた。福岡大会では12試合があり、北筑は延長10回5―4で常磐を下した。元広島の井生崇光氏を叔父に持つ井生祥太朗(3年)が好救援で貢献した。

 昨秋県大会4強の北筑が、エースナンバーを付ける井生祥太朗の活躍で延長戦を制した。井生は、東筑からドラフト2位で広島に入団し、外野手などで活躍した井生崇光氏(12年に引退)のおい。3番右翼で出場し、6回途中から2番手でマウンドに上がり、最後まで失点せず延長10回に内野ゴロの間に勝ち越した1点も守りきった。

 最初の打者に安打を許して以降は13人を無安打。5三振を奪った。「代わりばなでヒットを打たれて逆に気持ちが入った」。打者としては3回に左中間へ2点適時二塁打を放つなど5打数2安打2打点。それでも全6打席が走者を置いての打席だっただけに「打撃でチャンスをつぶしてチームに迷惑をかけた」と、接戦をものにして胸をなで下ろした。

 山部和範監督は「よく踏ん張ってくれた。調子が良くないなりに抑えることができたのは成長の証」と目を細めた。

 父の健太朗さんもスタンドで観戦。叔父からは、LINEを通じて“これまでやってきたことを出せば、必ず勝てる”と激励があった。「小さい頃からテレビで見てあこがれていた。いずれはピッチャーでプロの世界に進みたい」と話す井生。

 これまでの最速は139キロで「この夏に140キロを出したい。(昨)秋も春も自分が打たれたせいで負けた。自分が抑えてチームを甲子園に連れていきたい」と意気込む。叔父が3年春に出場した聖地へ。七夕に、ラストサマーでの願いを口にした。(本間 正則)

 ◇井生 祥太朗(いおう・しょうたろう)2004年(平16)1月20日生まれ、北九州市八幡西区出身の17歳。永犬丸小学2年でソフトボールを始め、永犬丸中学時代は「八幡南ボーイズ」に所属し投手。3年時に日本少年野球全国大会に出場した。1メートル76、78キロ。右投げ右打ち。

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