七夕の願いは届かなかったけど…阪神・二保 上々の虎デビュー!初回4失点も2回以降無安打

[ 2021年7月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-6ヤクルト ( 2021年7月7日    神宮 )

<ヤ・神>二保(左)の勝利を願う七夕の短冊がベンチに飾られた(撮影・会津 智海)
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 出はなをくじかれても、引きずらなかった。移籍後初登板初先発の阪神・二保は初回4失点から持ち直し、5回まで投げ抜いて上々の虎デビューを果たした。

 「先制してもらったあとにすぐに逆転されてしまったので、チームに申し訳ないという気持ちが大きい。すぐに打線が打ってくれて追いついてくれたので良かったですが、試合を壊していてもおかしくない展開だったと思います」

 幸先良く2点の援護をもらった初回。先頭の塩見にいきなり初球を左前打され、青木は四球、山田にはカウント1―2から甘いカーブを左翼席に運ばれた。1死も取れないうちに逆転を許し、さらに1死三塁から中村にも中前適時打された。

 波乱の幕開け。2回は四死球で招いた2死一、二塁の窮地で村上を二ゴロに退けて立ち直った。ツーシーム、フォーク、カーブなど変化球を自在に操り、2~5回は無安打に封じた。

 「2回以降は徐々に落ち着いて自分の投球はできていた」

 トレード発表から5日目での登板。慣れない環境や緊張感の中、プロ13年目の経験を生かして先発として試合をつくった。七夕の夜にちなみベンチには「二保さんが勝てますように」と書き込まれた短冊も貼り出された。白星には届かなかったが、矢野監督は今後へ期待感を高めた。

 「先発でも、中(中継ぎ)に入るとしても、力になってくれるんじゃないかなと思う」

 次回については「(五輪期間で)ブレークが入るからね」と明言を避けても、虎投に新たなカードが加わったことは間違いない。(長谷川 凡記)

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