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広島・奨成 本拠・マツダで初アーチ 不振時の映像からヒント、バットの角度修正し待望の“1号”

[ 2021年7月8日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-3DeNA ( 2021年7月7日    マツダ )

<広・D>6回無死、代打・中村奨は中越えにソロ本塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 広島・中村奨成捕手(22)が7日のDeNA戦で6回にバックスクリーンへの2号ソロを放ち、高卒4年目での本拠地初本塁打を決めた。若鯉のバットから生み出された初得点が反撃の口火となり、3イニング連続得点が生まれて、チームは今季10度目の引き分けに持ち込んだ。

 中村奨はプロ1号を放って以降、15打席連続で安打から遠ざかっていた。「左投手の直球に詰まって、そこがすごく気になっていた」。9試合連続ベンチスタート。右の代打としての起用が続く中、左腕への苦手意識は致命傷となっていた。

 6回先頭の代打として途中出場したこの日も、左腕・今永との対戦だった。1ボールからのスライダーを空振りして迎えた3球目、これまで苦しんできたはずの高め直球に振り負けなかった。打球はバックスクリーンにまで届いた。チーム初得点となる2号ソロは、6月19日のDeNA戦以来の一発。待望の本拠地1号をかなえた。

 「入るとは思わなかったけど、弾道とか角度的にも完璧だった。もしかしたら(入るかも)…と思って走っていた。タイミングの取り方とか、今日はしっかりと入っていけた」

 不振時の映像に目を凝らし、復調へのヒントを探った。「寮に戻って良いときも悪いときの映像も見た。(凡退の映像は)あまり見たくないけど、良いときばかり見ていたら違いが分からない」。その結果、構えた際のバットの角度が、投手側に倒れすぎていると分析。バットの角度をわずかに上げて構えることで、この日は直球に振り遅れることなく強振することができた。

 佐々岡監督が「よく追いついた」と称えた3点劣勢からの引き分けは、中村奨の一発がなければ生まれなかった。プロ1、2号がともに代打本塁打だったのは、16年下水流(広島)以来5年ぶり。少ないチャンスで、存在感を示している。「最近なかなか打てていなかった。何とか自分でも打破したいと思っていた。打たないと生き残れない。数少ないチャンスでアピールできるようにやっていきたい。それだけです」。“1軍に生き残れますように”との七夕の願いは、最高の形としてかなった。(河合 洋介)

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