巨人の21歳右腕・直江「3回先頭打者への四球がすべて」 今季初先発も3回途中1失点でプロ初黒星

[ 2021年7月8日 20:47 ]

セ・リーグ   巨人0―1中日 ( 2021年7月8日    東京D )

<巨・中 14>巨人の先発・直江 (撮影・西川祐介)
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 巨人の3年目右腕・直江大輔投手(21)が中日戦(東京D)で今季初、プロ4度目となる先発登板に臨んだが、3回途中3安打1失点で降板。待望のプロ初勝利を逃し、プロ初黒星を喫した。

 直江は初回、先頭・京田に左中間へ抜けてもおかしくない鋭い打球を打たれたが、これを主将の遊撃・坂本が横っ跳びで直接捕球してアウトに。坂本は緊張した面持ちの若武者に遊撃から満面笑みを見せ、リラックスするようにと無言のエールを送った。それに応えるように直江はこの回を3者凡退。ベンチに戻ると、宮本チーフ投手コーチ、バッテリーを組む大城、桑田チーフ投手コーチ補佐が次々と直江のところに来て声をかけるなど、チーム一丸となってバックアップした。

 2回は2死から木下拓にスライダーを中前打とされたが、続く阿部をスライダーで二飛に抑えてこの回も無失点。だが0―0のまま迎えた3回だった。2018年ドラフト同期で同学年の先頭・根尾とのプロ初対決でストレートの四球。犠打で1死二塁となってから京田にスライダーを左前適時打されて先制点を失った。その京田は次打者・加藤翔の5球目に二盗を仕掛けて来たが、ピッチドアウトして阻止。これで2死走者なしとなったが、加藤翔に8球目の直球を左前打とされると、ここで原辰徳監督(62)がベンチを出て交代を告げた。なお、2番手として直江をリリーフした左腕・今村は大島を見逃し三振に仕留めてこの回を終わらせている。

 直江は松商学園から2018年ドラフト3位で巨人入り。プロ初登板初先発となった昨年8月23日の広島戦(マツダ)では先制点をもらったものの鈴木誠に同点弾を浴びて4回3安打1失点で降板した。2度目の先発となった同年8月30日の中日戦(東京D)では3回までパーフェクト投球を披露したが、4回途中3安打1失点で降板。同年9月21日の広島戦(東京D)では“鬼門”の4回を超えたものの勝利投手の権利がかかった5回に1死から連続四死球を出して降板し、プロ初勝利はまたも先送りとなった。同年10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けて育成契約に回ったが、今年6月28日に支配下登録へ復帰。今季初登板となった7月1日の広島戦(東京D)では7回からの3イニングをパーフェクトに抑えてプロ初セーブを挙げていた。直江と同年ドラフト6位の同期・戸郷翔征投手(21)はプロ2年目の昨季9勝を挙げ、今季もここまでリーグトップタイの8勝を挙げている。

 直江の投球内容は2回2/3で打者11人に対して42球を投げ、3安打1失点。奪三振はなく、与えた四球は1つ、直球のMAXは146キロだった。

 ▼巨人・直江 3回先頭打者への四球がすべてです。ランナーを出しても任せてもらえるように今後レベルアップしていきたい。

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