中日・柳が受け継ぐ「松坂魂」　引退する横浜高の先輩に「成長」示す8回無失点

セ・リーグ   巨人ー中日 （ 2021年7月8日    東京D ）

＜巨・中（14）＞無失点のまま6回を終えた中日・柳はナインの拍手を浴びる　（撮影・西川祐介）
Photo By スポニチ

　中日の先発・柳が8回4安打無失点。7日に現役引退を発表した横浜高の先輩である西武・松坂に成長の証を見せる快投を演じた。

　圧巻だったのは4回。3番・丸から始まる中軸を三者連続三振。丸をスライダーで空振りさせると、岡本和はチェンジアップでバットに空をきらせ、最後はウィーラーを外角カットボールで見逃しに仕留めた。

　「小さい時からの憧れ」と松坂を慕い、遠く離れた宮崎県から横浜高へ進学。同じ背番号1を背負い、甲子園にも出場した。

　松坂が中日に在籍した2年間は、野球だけでなく頻繁に食事にも出かけるなど、スーパースターの一挙手一投足を間近で見て、自身の財産にした。

　先輩が西武に移籍すると「めっちゃ投げ合いたいです」と対戦を心待ちにしていたが、叶わず。それでも松坂の教えを胸にリーグ屈指の先発投手となった。

　先輩がユニホームを脱ぐと決めてから初のマウンドで成長した姿を見せ、感謝の思いを表した。