猛攻“足”スト!阪神・中野 4回4点も5回4点も走って起点「中軸にチャンスを回すのが役割」

[ 2021年6月10日 05:30 ]

交流戦   阪神10-3日本ハム ( 2021年6月9日    札幌D )

<日・神(2)>4回無死、中野は右翼線三塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 私、失敗しないので――。阪神・中野は人気医療ドラマの女医のように、何も恐れることなく、果敢に次の塁を狙った。成功率100%で10盗塁に到達し、2安打で出塁した後はいずれも生還。2番の役割を全うし、勝利への道を切り開いた。

 「自分の役目は出塁して、中軸にチャンスで回すのが役割。その役割を果たすという意味でも、塁に出て還って来られて良かった」

 同点の4回先頭。左腕・加藤の甘いスライダーを思いきり引っ張り、右翼線に運ぶと、迷うことなく、二塁を蹴ってヘッドスライディングで三塁に滑り込んだ。4月15日広島戦以来、2本目の三塁打で突破口を開き、マルテの中前打で決勝の本塁を踏んだ。

 5回も足で魅せた。1死から中前打し、マルテの打席で二盗に成功。球団新人では19年近本以来の2桁盗塁を達成し、盗塁王争いでも近本、梶谷(巨人)に1差に迫った。

 「失敗がどうこうより、タイミングが合ったら思い切って走っていこうと考えながら走れている」

 盗塁失敗が目立った今春キャンプ。筒井外野守備走塁兼分析担当コーチと二人三脚で特訓し、スタートからスライディングの仕方まで修正したことが結果に表れた。

 虎党だった小学生の頃から札幌ドームにはよく観戦に訪れていた。父・茂明さんの故郷でもあり、レプリカユニホームを身にまとい、憧れていた鳥谷のヒッティングマーチを歌って応援した思い出の地で躍動。矢野監督も「ルーキーとして、ここまでやれるというのは本当にたいしたもの」と目を細め、「チカ(近本)を追い越す気持ちでやってもらえたらいい」と高いレベルの競争に期待した。

 新人は佐藤輝だけではない。積極姿勢を貫く中野も走攻守でしっかり存在感を見せている。(長谷川 凡記)

 ○…中野(神)が5回に二盗成功でシーズン10盗塁目。新人選手の2桁盗塁は目下20盗塁の若林(西)に続く今季2人目。セ・リーグでは19年36盗塁の近本(神)以来2年ぶり。阪神新人では史上11人目になる。中野は盗塁失敗なしの成功率1・000。過去10人のうち、詳細記録の残る2リーグ制以降(50年~)の7人に無傷の10盗塁到達はなく、中野が初めて。

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