上武大は「アドゥ」が起こした“騒ぎ”で4強進出 ブライト健太2号にスカウト「人気が出てしまう」

[ 2021年6月10日 13:17 ]

第70回全日本大学野球選手権第4日 準々決勝   上武大11―3東農大北海大オホーツク ( 2021年6月10日    神宮 )

上武大・ブライト健太
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 「ブライト健太」と表記しているが、正式には「アドゥ」が名の最初につく。父の母国・ガーナの共用語である英語で「ado」は“騒ぎ”という意味がある。50メートルは5秒8、遠投100メートルの大型外野手はソロを含む2安打2打点と自慢のバットで大騒ぎした。

 「点を取られた後に、1点が入るか入らないかで、流れも変わる。中心選手として(走者を)絶対に返したいという思いで打席に向かいました」

 2点を追う1回1死一塁。3番・ブライトは左翼戦への適時二塁打で逆境のチームを鼓舞。後続も続き、3得点で逆転に成功。4回は左翼スタンド中段へアーチを架け「ホームランは狙っていた。当たった瞬間、“いったかな”と思いました。みんなが笑顔で迎えてくれたので、うれしかったです」

 一度起こした“騒ぎ”は収まらない。リーグ戦14試合で13本塁打の強打線は3本塁打など猛打が続き、毎回得点で7回コールド勝ち。一番乗りで4年ぶりの4強進出を決めた谷口英規監督は「できすぎです。3ホーマーは見たことがないような展開だったので、チームの勢いを感じました」と目を細めた。

 昨秋のチームで4番を務めた古川裕大捕手は、日本ハムにドラフト3位指名を受けた。ブライトも「目指すところはプロ」と同じ舞台を目指す。

 視察したオリックス・牧田勝吾編成副部長はブライトについて「高校時代から見ていましたが(活躍で)人気が出てしまいますね。どの球団も一気に注目することになると思います」とドラフト戦線での評価を語った。大器の能力に関しては「走攻守のレベルが高く、見たくなる選手。タイミングの取り方も柔らかく、リストも強い。自分のタイミングで打つことができるので、出塁率が高くなる」と評し「当然(指名候補の)リストに入っています」と明かした。

 大学日本一が見えてきたが、ブライトは「今までと変わらず、一戦必勝で隙なく勝利したいです」。試合中の「騒ぎ」は消え、次戦を見据えた。(柳内 遼平)

 ◇ブライト 健太(ぶらいと・けんた)1999年(平11)5月7日生まれ、東京都足立区出身の22歳。小6から野球を始め、中学では軟式のシニアクラークに所属。都葛飾野では1年夏からベンチ入り。甲子園経験なし。1メートル84、84キロ。右投げ右打ち。

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