西武・平良“無双”だ! 開幕30戦連続無失点でプロ野球記録に王手

[ 2021年6月10日 05:30 ]

交流戦   西武8―8DeNA ( 2021年6月9日    メットライフD )

<西・D>9回に登板し無失点記録を更新し、岸(左)とベンチでグータッチする平良(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 この男に「焦り」の2文字は存在しないのか。最大6点差を追いつき、8―8の9回にマウンドへ上がった西武・平良は2死一、三塁のピンチを背負ったが、新人・牧を外角へのスライダーで空振り三振。派手なアクションもなく、淡々とベンチへ引き揚げた。

 「慌てたり気持ちの変化もなかったです。キャッチャーを信頼していますし、暴投を恐れることもないです」。恐るべき21歳だ。開幕から30試合連続無失点。「平良無双」はついに、16年に中日・田島が樹立したプロ野球記録に王手をかけた。

 沖縄出身。「何事も気にしない」と口にするおおらかな性格で「平良伝説」に事欠かない。昨年まで過ごした若獅子寮では足首を痛めていた際に「歩きたくない」という理由で廊下を電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」で移動。困惑した球団関係者から注意を受けた。グラブを忘れて試合中にロッカーに取りにいったこともある。それでもマウンドに上がればスイッチが入り、最速160キロの剛速球を武器に圧倒的な力で相手をねじ伏せる。

 昨季は高卒3年目で新人王を獲得。今季の目標に「最優秀中継ぎのタイトルと防御率0点台」を掲げた。「とにかく毎試合、点を与えない。明日以降も同じ気持ちでマウンドに上がる」。途方もない数字に思えた「0点台」も今や疑う余地はない。(花里 雄太)

 《西武の30試合以上連続無失点は03年豊田清以来》平良(西)が開幕から30試合連続無失点。2リーグ制後の開幕からの最多連続試合無失点記録は16年田島(中)の31試合となっており、タイ記録に王手をかけた。また、開幕からに限らない30試合以上連続無失点は、06年藤川球児(神)の38試合を筆頭に両リーグ10人目(パ5人目)。西武では03年に豊田清が34試合続けて以来18年ぶり2人目となった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「稲葉篤紀」特集記事

2021年6月10日のニュース