阪神・梅野 「今まで想像もしなかった」1日からのオリックス戦で能見との“師弟対決”熱望 

[ 2021年6月1日 05:30 ]

オリックスに移籍した能見との対戦に思いをはせる阪神・梅野
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 阪神はきょう1日から甲子園でオリックス、ソフトバンクとの6連戦に臨む。梅野隆太郎捕手(29)は昨年までの同僚で、師弟関係にあったオリックス・能見との対戦を切望。尊敬する先輩相手でも勝負に徹し、恩返しの一打を放つ。

 これぞ、交流戦の醍醐味(だいごみ)だ。勝負する以上、梅野は「打ちたい」と言った。師弟関係にある能見との対戦を熱望した上で、真っ向から宣戦布告した。

 「勝負の世界なので。楽しめたと思えるのは、勝負に勝った時だと思う」

 結果で恩返しを果たす。能見とは16年から合同自主トレを行うなど、公私にわたり、さまざまなアドバイスをもらってきた。梅野にとってはまさに“師匠”。阪神退団が決まった能見の昨季最終戦ではバッテリーを組み、試合後に握手を交わした際には人目もはばからず涙した。

 だからこそ、敵味方に別れて戦うことなど「今まで想像もしなかった」という。だが、いつまでも現実から目を背けることは許されない。昨オフ、テレビ出演した際には、「(能見から)お前には(死球を)当てるって言われました」と冗談めいたやりとりを明かしていた。あれから半年。今では「打てるように、良いイメージを持っていきたい」と静かに闘志を燃やす。

 本紙のSNS連動企画でも「能見さんと梅ちゃんの対戦が見たい」という多くの声が届いた。一足早く、25日のロッテ戦では19年まで阪神に在籍した鳥谷との対戦が実現。正捕手として適時打を浴びただけに、悔しい思いはもうこりごりだ。

 調子は上昇傾向だ。5月16日の巨人戦からは21打席無安打と不振に苦しんだが、代打起用された28日の西武戦で二塁打。30日の西武戦では決勝2ランを含む今季最多の4安打を放ち、カード勝ち越しに貢献した。トンネルを抜け出して迎える2年ぶりの関西ダービー。4日からはパ・リーグ首位のソフトバンク3連戦が待ち受ける。

 「強いチームと戦えるチャレンジャー精神を持ってやっていきたい」

 今季13勝5敗1分けと強さを誇る甲子園。今週も背番号2が引っ張っていく。(長谷川 凡記)

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