巨人・秋広 1軍から2軍で気付いた「基礎ができてからの応用」 3軍では“小さくならずに”

[ 2021年6月1日 05:30 ]

巨人・秋広(撮影・木村 揚輔)
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 【目指せ!ゴジラの道 秋広優人成長記】日本選手歴代最長身の2メートルを誇る巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18)の今に迫る企画「目指せ!ゴジラの道 秋広優人」。第2回は3軍で研鑽(けんさん)を積む日々について。オープン戦まで1軍に同行して3本塁打を放つも現在は5月5日の2軍戦出場を最後に3軍となり、1軍デビューに向けて強固な土台づくりに励んでいる。

 3軍は1、2軍に比べると試合が少なく、練習の日が多いので、1軍で活躍するには何が足りないかを考え、練習はバントやゴロ捕球など基礎に取り組んでいます。高校までバントを特にせずにきたので最初は全然できなかったのですが、練習をしていくうちに不安はなくなりました。

 最初に1軍という舞台に立ち、そのあとも2軍で経験を積ませてもらったことで“基礎ができてからの応用”ということを実感しました。高校からプロの世界に飛び込み、当然、他の先輩方よりも経験が凄く少ない。なのでまずは土台づくりに励んでいます。

 阿部2軍監督をはじめコーチの方々からは「技術だけじゃなくて、試合に入る準備や、頭、心をしっかり成長させて戻ってこい」と声を掛けていただきました。2軍で結果を出せず、守備のミスも多かった。消極的になってしまいいろいろな部分で準備不足だと思いました。自分は調子の良い時は何も考えずにプレーできるのですが、悪い時は考え過ぎてしまうタイプ。二岡3軍監督からも「気負わずに何も考えずにやってみろ」と言われているので、小さくならずに思い切ってプレーすることを心掛けています。

 練習が多いのでさまざまなことを試す良い機会になっています。試合を想定したケースバッティングでは試合ではできない打席の構え方や考え方をやってみて、ミーティングでコーチと全選手の前で一人一人発表することもあります。球種をはったり、真っすぐ待ちの変化球対応など、同じ場面でも人それぞれ違うのでどういうふうに待っていたかを聞けるので勉強になります。

 技術的にはまだまだですが、できることも増え、プロの舞台に少しずつ慣れてこられたと思います。最初の頃は不安だった守備のサインプレーも落ち着いてできるようになってきました。今までは帰ったらすぐ寝てしまっていた寮では、1時間くらいはゆっくりできるゆとりもできました。

 プロは結果が全て。やっぱりアピールしないと上には行けないので。試合で結果を出すことを目標に今は練習や日々を過ごしていきたいと思います。(読売巨人軍内野手)

 ◇秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県出身の18歳。幼稚園の年中から野球を始め、宮本中時代は江戸川ボーイズに所属し、主に内野手。二松学舎大付では1年秋からベンチ入り。2年秋から4番&エースで投手で最速144キロ、高校通算23本塁打。20年ドラフト5位で巨人入団。契約金3500万円、年俸540万円。2メートル、95キロ。右投げ左打ち。

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