ついに昇進…ソフトB・大関は“ええ声”も魅力 待ち遠しいお立ち台での美声

[ 2021年6月1日 09:00 ]

5月28日に支配下登録されたソフトバンク・大関
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 大相撲5月場所の千秋楽から5日後、大関がついに「昇進」した。ソフトバンクの育成2年目左腕・大関友久投手(23)が、5月28日に支配下選手登録された。同日のオンライン会見。黒スーツ姿から放たれる抜群の重低音ボイスが会見場内に響いていた。

 マウンドでは常に冷静。1メートル85、96キロの「そっぷ体型」から放たれる球も当然、見てほしいが、ぜひ大関の“ええ声”堪能もお薦めしたい。声域はバスとテノールの間のバリトン系でバス寄り。俳優・寺尾聰が「ルビーの指環」を歌っている声、または、お笑いコンビ「麒麟(きりん)」のボケ担当・川島明のつかみ「きりんです」の声と何か似通う。

 元捕手の記者は、ダミ声がコンプレックス。オンライン取材での質問がつぶれて相手に届かず「え?何て?」と聞き直されるだけに選手の声には、やたら敏感。中でも大関は、まだ23歳なのにシブい上にやたらと通るのだ。

 実際、19年育成ドラフト2位での入団時に「声優疑惑」が球団内に流れた。低音ボイスが話題となり「あいつの声は何?声優さんではないのか?」。小3で野球を始めて土浦湖北から仙台大に進んだ男。当然、否定したが、最速150キロ超の直球と多彩な変化球に加え、声も大きな魅力である。

 左手の指先を鍛える目的も兼ねて部屋のある筑後ファーム施設内ではギターの練習も重ねてきた。「弾き語りをやってみたくて、弦は左手で弾きます」。絵を描くのも好きで、感性も豊かだ。
 支配下選手となった日に即、1軍に昇格。プロ初登板も待ち遠しいが、初勝利時のお立ち台での第一声から、耳をそばだててほしい。喜びで興奮していたら、テノール歌手のジョン・健・ヌッツォのように、さらに心地良く響くはずだ。(記者コラム・井上  満夫)

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2021年6月1日のニュース