甲子園V腕が神宮デビュー 早大・清水大成が5回零封「要所で粘れた」

[ 2021年6月1日 18:49 ]

東京六大学野球フレッシュトーナメント   早大6―5東大 ( 2021年6月1日    神宮 )

5回無失点の好投を見せた早大・清水成(撮影・川島 毅洋)
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 19年夏の甲子園決勝戦。当時、履正社(大阪)のエースだった清水大成は、奥川(現ヤクルト)を擁する星稜(石川)を破って全国制覇を成し遂げた。 早大に入学後は、左肘の痛みとの戦いだった。「ケガに悩まされて、思うようにプレーできなかった」と約半年間、投げられない日々を過ごした。焦りもあったが、地道にリハビリに取り組んだ。

 神宮のマウンドに立つのは、この日が初めてだった。「違和感なくできた。マウンドが少し堅いと聞いていた。対応できた」と振り返った。先発して5回まで3安打無失点。82球でバトンをつないだ。勝利投手となり「要所で粘れた。走者を置いてから自分の間で投げられた」と胸を張った。

 奥川ら同学年のライバルたちの活躍は、チェックしている。「かなり刺激になる。同学年の活躍で自分も、という気持ちになる」と力に変えている。次なる目標はリーグ戦デビュー。秋に向け「まだまだ球速も、変化球の精度も足りない。安定感を出していきたい」と表情を引き締めた。(川島 毅洋)

 ◇清水 大成(しみず・たいせい)2001年(平13)6月5日生まれ、兵庫県出身の19歳。小3から野球を始め、氷上中ではベースボールネットワークでプレーし2年時に全国大会出場。履正社では1年夏からベンチ入り。3年春夏に甲子園出場し、夏の決勝では星稜を破り全国制覇。1メートル76、80キロ。左投げ左打ち。

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2021年6月1日のニュース