全足利クラブ11度目V! 先発で好投の中田、初の日本選手権へ弾みの最高殊勲選手賞

[ 2021年6月1日 05:30 ]

スポニチ後援 第45回全日本クラブ野球選手権大会最終日   全足利クラブ3ー2千曲川硬式野球クラブ ( 2021年5月31日    長良川球場 )

<全足利クラブ・千曲川硬式野球クラブ>優勝を決め、椎名監督(中央)を胴上げする全足利クラブナイン(撮影・成瀬 徹)             
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 全足利クラブ(関東)が3―2で千曲川硬式野球クラブ(北信越)を破り、16大会ぶり11度目の優勝を飾った。最高殊勲選手賞には2試合で15イニングを投げて1失点の中田智暁投手(29)が選ばれた。全足利クラブは社会人野球日本選手権(6月29日開幕、ほっと神戸、京セラドーム)に出場する。

 思わぬ形で優勝が決まった。3―2の9回2死二塁で遊撃手・倉沢がゴロをファンブル。ピンチ拡大かと思われたが、走者が三塁をオーバーランしており、冷静にボールを三塁へ送ってアウトにした。先発で6回1失点、最高殊勲選手賞に輝いた中田もベンチから歓喜の輪に加わった。

 「監督に信頼してもらって、意気に感じて投げられました」
 専大出身の8年目右腕。ベテランらしい制球力で打者を封じた。30日の準々決勝では大会連覇を狙ったマツゲン箕島硬式野球部を完封。「連投で思うようにいかなかったが、相手の流れを読んで冷静な判断を続けられた」。130キロ前後の直球は見せ球にし、社会人1年目に覚えたカットボールは、リリースを変えることで変化量や曲がる方向を操り「相手は球種が分からなかったと思う」と笑った。

 初出場となる日本選手権へ「1試合を全ピッチャーで取りにいくつもり」と意気込む。強豪を相手に、投球術がどこまで通用するか試すつもりだ。(石丸 泰士)

 ▼全足利クラブ・椎名博士監督(第29回大会優勝を選手として経験)悔し涙はたくさん流したが、勝って泣くのは格別。足利市の市制100周年をいい形で飾れた。

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