マリナーズ・菊池雄星、覚醒3勝目! 自己最速159キロはアの先発左腕で今季4位相当

[ 2021年6月1日 02:30 ]

ア・リーグ   マリナーズ4‐2レンジャーズ ( 2021年5月30日    シアトル )

〈マリナーズ・レンジャーズ〉6回2/3を2失点で3勝目を挙げた菊池
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 マリナーズの菊池雄星投手(29)が30日(日本時間31日)、レンジャーズ戦に先発し、6回2/3を3安打2失点で2試合連続白星となる3勝目を挙げた。5回まで無安打無得点の快投を演じ、球場表示で最速99マイル(約159キロ)を計測した。6試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と安定感抜群。メジャー3年目で覚醒の時を迎えつつある。

 菊池は「オリャッ!」とうなり声を上げ、思い切り左腕を振った。3―0の5回2死。カルバーソンを二飛に打ち取った外角球は、球場表示で自身最速の99マイル(約159キロ)を計測した。

 「全てのボールを自信を持って投げられている。(直球、カットボール、スライダー、チェンジアップの)4つの球種で勝負できている。それが大きい」

 7回に2ランを浴びたが、納得の投球。防御率5点台だった1、2年目とは別人だ。今季8度目のクオリティースタートはリーグ4位で、防御率3・88と安定。交代時、ファンから総立ちの拍手を浴び「心技体、全てつながっている。いつでもストライクが取れる、技術的な安心感がある」と胸を張った。

 スコット・サービス監督は「うなり声を上げながら投げているのがよく聞こえる」と語り、日本語を交えて「“ウルサイ”が欲しい。凄いボールを投げる。もっとうなってくれとお願いしている」と笑顔で話した。菊池は今季、投球フォームを上げた右足を一度止めるような2段モーションに改良した。これにより球速に加え、回転数なども向上。先発左腕の最速99マイルは今季リーグ4位相当だ。

 次回は5日(日本時間6日)か6日(同7日)の敵地エンゼルス戦が有力。「今は充実感に浸りたい」と話すにとどめたが、花巻東の後輩にあたる大谷との今季初対決に燃えないはずがない。

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