阪神・及川のプロ初勝利にオヨヨ連発!桂文枝が祝福エール「絶対に何か持っている。次も頑張ってやー!」

[ 2021年6月1日 05:30 ]

阪神・及川に「オヨヨ」なエールを送った桂文枝(提供写真)
Photo By 提供写真

 5月30日の西武戦でプロ初勝利を挙げた阪神・及川雅貴投手(20)に、お笑い界の超ビッグネームで落語家の桂文枝(77)から祝福エールが届いた。自身の愛称と大御所のギャグがともに「オヨヨ」であることから実現した特別企画。本紙に寄せられたコメントで「オヨヨ」を4連発してくれたその思いに、期待の2年目左腕が応えていく。

 新婚さんいらっしゃい!さながらに、感激のあまり椅子から転がり落ちるかもしれない。西武戦での記念すべき、プロ初勝利から一夜明け。期待の2年目左腕・及川のもとに、桂文枝から超ド級の「オヨヨ」な祝福エールが届いた。

 「おめでとう まさか 途中から なかつぎででて 見事 勝利投手になるとは オヨヨ 絶対に何か持っている 阪神にいる限り、いやどこに移っても 応援しています」

 横浜高時代から、不思議な縁で結ばれていた。及川にちなんで、そのニックネームは「オヨヨ」。19年の指名あいさつ時には、プロ入り後も愛称の継続を願っていた。主戦場は甲子園球場。桂文枝のギャグ「オヨヨ」が広く愛される関西にあって、変える必要などどこにも見当たらなかった。

 もちろん、今回限りで「オヨヨ」な活躍を終わらせるつもりはない。目指すは、首位を快走する猛虎の先発ローテーション。中継ぎとしてつかんだ1勝は、単なる通過点に過ぎない。くしくも、その思いは、落語界の大御所も同じだった。

 「今年の阪神はすごい この勢いで 今度は 先発で オヨヨ 頑張れ、及川投手! 笑顔がまたいい オヨヨ 次もまた 頑張ってやー! オヨヨ」

 いまだかつて、ここまで「オヨヨ」を連呼させたプロ野球選手は及川をおいて他にいないだろう。強力な西武打線にひるむことなく立ち向かった姿勢もさることながら、文枝師匠のハートをわしづかみにしたのが、さわやかなスマイル。その全てに感動したからこそ、本紙を通じて奇跡の「オヨヨ」4連発が実現したのだった。

 当面は中継ぎとしてのスタンバイになるが、矢野監督の中には先発で起用する構想もある。目の前の打者に集中し、結果を積み重ねて、その座をつかみたい。予告先発として指名されれば、ゆっくりと試合を観戦してもらえる機会もあるだろう。いつの日か、甲子園への「桂文枝さん、いらっしゃい!」が実現すれば、これ以上の「オヨヨ」はない。

 【及川のプロ初勝利VTR】5月30日、西武戦(メットライフドーム)3回、逆転を許した村上に代わって、3―4の1死二塁で2番手で登板。呉念庭(ウーネンティン)に右中間へ適時二塁打を浴び3―5(失点は村上)、投ゴロのあと申告敬遠を含む2四球で2死満塁となるも、山田を右飛に仕留めた。2点の援護を得て同点の4回は1安打のあと森、中村、栗山を連続で打ち取り1回2/3を2安打無失点。直後の5回、梅野の決勝2ランでプロ初勝利を手にした。

 ▽オヨヨとは 落語家・六代桂文枝が、桂三枝時代の70年代から使っていたギャグ。視聴者参加型バラエティー番組の「パンチDEデート」で使用したのが有名で、主に驚いた際のリアクションに用いられる。2017年には芸能生活50周年を記念し「オヨヨVISAカード」が発行されるなど、文枝の代名詞的な言葉となっている。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月1日のニュース