広島・大瀬良 交流戦最下位脱出へ反攻の誓い「いろんな思い背負ってマウンドに立つ」1日の日本ハム戦先発

[ 2021年6月1日 05:30 ]

キャッチボールを終えて笑顔を見せる大瀬良(撮影・河合 洋介)
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 広島・大瀬良大地投手(29)は、きょう1日の日本ハム戦に先発して、仕切り直しとなる本拠地6連戦の先陣を切る。コロナ下で投打に主力を欠くチームは交流戦最下位と苦戦する。31日はマツダスタジアムでの投手練習に参加して最終調整。投手キャプテンとして、チーム一丸の姿勢を示す好投を誓った。 

 非常事態のいま、投手キャプテンとしての責任は増している。「いろんな思いを背負ってマウンドに立ちたい」。現在、新型コロナの陽性判定を受けた菊池涼、鈴木誠らが不在。一丸が求められる状況で、自らの結果がチームに与える影響は十分に分かっている。

 6回3失点だった5月18日の巨人戦以来、14日ぶりの登板となる。チーム内で新型コロナの感染が拡大したことで、予告先発されていた25日の西武戦が中止。登板日を28日からのロッテ3連戦に変更されることなく、きょう1日の日本ハム戦に向けて調整してきた。「2週間空いたのでブルペンで実戦に近い形で投げる日をつくった。しっかりと意図のある球を投げられるように取り組んだ」。不規則な調整を強いられた中、ブルペンで1日最多103球を投げ込むなどして工夫した。

 週頭の先発としての役割は大きい。チームは交流戦最下位と苦戦。さらに、前回のロッテ3連戦では投手陣が25与四死球、22失点と乱れた。本拠地6連戦の初戦は、もう一度仕切り直しを図るためにも重要な一戦。マツダスタジアムでの投手練習を見守った永川投手コーチからは、「6、7回を投げて試合をつくってほしい。投手キャプテンが先陣を切るわけだから、明日からいい流れを持ってきてくれると信用している」と期待された。

 大瀬良は、右ふくらはぎを故障して4月上旬から約1カ月間離脱した。チームへの思いは、より一層増していることだろう。「それぞれが考えて動いているのは見ていれば分かる。ただ、間違いなく難しい状況にある。若い子には練習中にも声掛けをしたりして、これまでと同じようないい雰囲気の中で練習ができるようにしたい。みんなが元気に帰ってきたときに、より一層団結してやっていけるような空気感を僕たちがつくり出していければいい」。大瀬良の結果次第で、チームの結束はより強くなる。
(河合 洋介)

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