日本ハム・中田 プロ初2番で勝利導く活躍、栗山監督笑顔の60歳初勝利

[ 2021年4月28日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7ー2ソフトバンク ( 2021年4月27日    ペイペイD )

<ソ・日>6回1死、左中間二塁打を放つ中田(撮影・岡田 丈靖)
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 流れをつくり、チームを乗せたのは確かにこの男だ。プロ14年目で初の2番に入った中田。悩める主砲がひたむきに仕事を果たせば、おのずと道は開けてくる。

 「今はいろんなことをしている過程。根拠を持って連勝するために手を打っている」。栗山監督は「2番・中田」について多くは語らなかった。ただ、どんなに不振でも勝つために不可欠なピースなのは間違いない。

 初回1死からの第1打席だ。低めに集めるソフトバンク・笠谷のボールをしっかり見極めて四球。続く西川が右前打し、2死後に渡辺の中前打で中田は二塁から先制のホームを踏んだ。「大将(中田)がホームまで走ってくれたので、感謝したい」。渡辺は先制打をそう振り返った。

 この流れに打線が乗った。3回2死から大田が中越え2点三塁打を放ち、4回には近藤の2点打で中押し。そして6回、中田の左翼フェンス直撃の二塁打からダメ押しの2点を奪った。今季これまでなかった理想的な展開。3打点の大田は「(上位打線が)塁をにぎわせてくれて、打席に入りやすかった」と言い、栗山監督は「チームがやっと普通の形になり始めた」と続けた。

 中田は3打数1安打3四球2得点。打線は13安打を放った。栗山監督の還暦初勝利が反攻の合図となった。(秋村 誠人)

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2021年4月28日のニュース