中日・大野雄 チームの連敗止める今季初勝利「去年よりは早いということで」

[ 2021年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   中日2-1阪神 ( 2021年4月27日    バンテリンD )

<中・神4>今季初勝利を挙げ、最後を締めたR・マルティネス(右)からウイニングボールを受け取る大野雄(撮影・椎名 航)
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 中日・大野雄が、今季5度目の登板でようやく初勝利を手にした。8回2安打1失点。首位・阪神を力で封じ、チームの連敗を3で止めたが、お立ち台での第一声は意外にも「反省の多い投球内容というか…」だった。

 2回2死、佐藤輝に落ちなかったフォークを捉えられた先制弾。2死走者なしからの被弾を「阪神ファンは喜んだと思いますが…投手としてはダメ」と悔やんだ。それでも以降は最速148キロ直球を軸に威力十分のカットボール、フォークなどを駆使し、二塁すら踏ませず。安定感抜群の投球で、本拠地での阪神戦を15年5月16日から7連勝とした。

 過去4試合の登板試合でチームは2敗2分け。「自分に勝ちが付かなくても、チームが勝てばいい」が信念だけに、つらい日々が続いた。その中でも「1週間の調整、練習を一番大事にして、前の試合での課題をつぶして行く」と心はブレなかった。

 昨季は7試合目で初勝利を挙げ、その試合から5連続完投勝利を記録するなど、一気に調子を上げた。チームも比例するように浮上し、8年ぶりにAクラス入り。「去年よりは早いということで。連勝街道でチームに勢いを付けて行けたら」。大野雄がチームとともに上昇気流に乗る。(桜井 克也)

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