広島・羽月 猛攻呼んだ3回イッキ7点 高卒3年目が初猛打賞

[ 2021年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   広島10-1DeNA ( 2021年4月27日    マツダ )

<広・D(4)>3回2死満塁、広島・羽月は右中間に走者一掃の適時三塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 もはや外すに外せない。広島は序盤3回に鮮やか過ぎる今季最多の1イニング7得点。立役者は紛れもなく2番・羽月だ。高卒3年目で初の3安打に、プロ初先発で大暴れした昨年8月7日の阪神戦以来となる3打点。21歳は破顔一笑だった。

 「コーチから“中途半端なことはするな”と。思い切ってスイングし、理想の打球が出て良かったです」

 口火を切った。先頭で初球の高めカットボールを叩き付け、大貫を強襲する内野安打。打線がつながり、4ー0としてなおも2死満塁で打席が回ると、再び初球の低めカットボールを今度は右中間へはじき返す。走者一掃の3点三塁打だった。

 「昨夜、森下さんと(寮の)屋上で月を見ながらキレイだね…と。それが今日の力になったと思います」

 森下と並んだ本拠地お立ち台。軽妙トークでファンの笑いを誘った。「満月が近かったので“明日は2人で頑張ろう”と話して、本当に結果が出た。“月のおかげだな”と」。願いが叶う“ピンクムーン”と呼ばれる満月の日に照れくさそうに舞台裏を説明する際にも白い歯がのぞいた。

 先発出場すると、これで4戦連続マルチ安打。佐々岡監督は「バント安打とか2番でいろんな攻撃ができる。打ってもつないでくれる」と目を細める。打ってよし、転がしてよし、バントしてよし。俊足巧打の21歳。大ブレークの予感がする。(江尾 卓也)

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2021年4月28日のニュース