7回2失点粘投も…阪神・西勇 援護に恵まれず今季2敗目

[ 2021年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー2中日 ( 2021年4月27日    バンテリンD )

<中・神4> 7回1死一、二塁、勝ち越しの適時打を浴びて肩を落とす西勇(撮影・大森 寛明)
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 序盤に見せていた笑顔は、いつの間にか消えていた。7回に決勝点を献上し、ベンチに戻った阪神・西勇は悔しそうな表情でグラウンドを見つめた。7回7安打2失点。粘りの投球で先発としての役割は果たしたが、打線の援護に恵まれず。2敗目を喫した。

 1―1の7回だ。先頭のビシエド、高橋周に連打を許し無死一、二塁。続く阿部には送りバントを許さず一ゴロに仕留めた。ところが、ここで右腰付近をおさえながら、いったんベンチへ…。アクシデント発生かと思われたが、再びマウンドに戻って続投。その直後だった。1死一、二塁から木下拓に外角チェンジアップを左前に運ばれ、勝ち越された。

 とはいえ、5回までは貫禄を示すに十分の投球だった。2回は1死から高橋周に右前打を許すも、続く阿部をシュートで遊ゴロ併殺に料理。3回も1死から根尾に左翼線二塁打を浴びたが、要所を締めて得点を許さなかった。持ち前の制球力を生かし、テンポよくアウトを重ねていただけに、中盤、勝負どころでの失点が悔やまれた。

 試合後、言葉を発することなく球場を後にした西勇に代わって矢野監督が「いやいや、腰じゃない。大丈夫」と話しており、幸いにも大事には至っていないもよう。指揮官は続けて「まあ、そう(打線の援護がなく苦しい投球になった)やね」と右腕の気持ちを、おもんぱかった。

 これで自身の連勝は「3」でストップ。チームも中日戦で通算1000敗(952勝45分け)となった。この日の悔しさを糧に、次こそは最初から最後まで笑顔を貫く。

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2021年4月28日のニュース