「ツインとーく」IN宜野座 阪神ドラ1佐藤輝に対し、亀山、浜中両氏が指摘した修正ポイントとは

[ 2021年2月2日 05:30 ]

スタンドからキャンプを見守った亀山つとむ氏(左)と浜中治氏
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 今のままではプロの投手に苦しみます!スポニチ本紙評論家の亀山つとむ氏と19年まで打撃コーチだった浜中治氏が注目のルーキー、ドラフト1位の佐藤輝を徹底チェック。スイングの軌道や体重移動を指摘した。

 亀山 緊張していたのか、力んでしまったのか…。きょうだけの打撃練習をみれば、修正したいところはたくさんある。

 浜中 はい。期待値の高いドラフト1位だからこその指摘なのですが、後ろ体重のまま体を回転させているので、今のままだと内角の速球を引っ張るのは難しいと思います。もっと体重移動をして踏み込んでからスイングをしないと。

 亀山 そう。踏み込めていないからトップからミートの瞬間まで距離が取れていない。テークバックが小さく見えるのは、いったん上に上げて斜めに振り下ろすようにボールを「点」でとらえているため。もっと真後ろ(捕手寄り)に引いて「線」でとらえるようにすれば窮屈にもならない。右の脇が開いてアッパー気味のスイングだから、パワーロスになってしまっている。本来なら、もっともっと飛距離が出ても不思議ではない。

 浜中 大学生の球はそれでもホームランにできたでしょうが、プロ投手のスピードとキレには苦しむでしょう。ただ、センターから逆方向にはあれだけ打球が飛ぶのだからパワーは確かにありますね。

 亀山 もちろん魅力はたくさん持っているし、課題を一つ一つクリアしていけば末恐ろしい。もしも今がまだ3割の状態での打撃なら、伸びしろが楽しみで仕方ない。

 浜中 まだ初日なので、2日目以降どう対応していくのかを見ていきたいです。守備の方はイメージしていたよりも安心できました。外野守備では左右に動けていたし、送球もしっかりしていました。

 亀山 確かに守備の方は期待していた以上だった。左翼の後に三塁でもノックを受けていたが無難にこなして、大小のスローイングも正確。走塁面でも走る姿はモタモタしていないし、評判どおり走攻守3拍子そろった選手だと感じたね。

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2021年2月2日のニュース