日本ハム・斎藤佑 ブルペン一番乗りで200球 右肘じん帯断裂から「超回復!」へ

[ 2021年2月2日 05:30 ]

ブルペン一番乗りし、200球を投げた斎藤
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 右肘じん帯断裂から再起を期す日本ハム・斎藤が沖縄・国頭の2軍キャンプで初日からブルペン入り。おそらく12球団一番乗りとなる午前9時半に投げ始め、いきなり200球を投げた。フォームを確認しながら1球ごとに「ヨシッ」と声を上げての投球。脅威の回復ぶりを見せた。

 「自分でもここまでの状態は考えていなかった。この治療法を選択してよかった。(まだリハビリ段階だが)充実しています」

 右肘のじん帯断裂と診断されたのは昨年10月。保存療法での治療を選択した。手術していればボールを握ることもできなかったこの時期に200球。「じん帯はつながりかけている感じで機能し始めている段階」だそうで強度を抑えて球数を投げるのも治療の一環だという。力は「4、5割」で球速は100~110キロ。「じん帯はある程度負荷をかけないと再生していかないので」と説明した。

 「PRP(自己多血小板血しょう注入)療法」と呼ばれる保存療法だが、これまでプロ野球選手が受けた療法とは内容やプログラムが異なるという。斎藤の投球を視察した吉村浩GMは「プロ野球選手では今までにないプログラム」とし、斎藤の現状に「(回復が)想定よりも早い。順調です」と話した。

 ともに甲子園を沸かせた楽天・田中将について、斎藤は「野球界にとってはとてもいいニュース。僕自身ができるのはケガを治して戦えるステージまで上がること」と決意。木田2軍総合兼投手コーチが「超回復!」と評した回復力で、まずは実戦復帰を目指す。(秋村 誠人)

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2021年2月2日のニュース