DeNA・三浦監督、さすがの制球力 関根の特打登板で92球中ストライク89球

[ 2021年2月2日 05:30 ]

関根(右)の特打に登板した三浦監督(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 快晴で最高気温22度の宜野湾。キャンプ初日の全体練習が終わった午後2時すぎだった。ベンチからヘルメットをかぶったDeNA・三浦新監督が登場。ファンがいたら歓声が降り注いだことだろう。一塁側ベンチ前で肩慣らしを終えるとマウンドへ。特打を行った関根に対して、テンポ良く投球した。

 「(2軍監督の)去年も投げていたからね。登板を決めたのは今日。特別ではなく選手にいいキャンプを送ってもらいたいから。明日体がバリバリかも」

 昨季1軍出場がなかった8年目の関根から次々と快音が響いた。それもそのはず。通算172勝を挙げた現役時代からの制球力は健在で約15分間で投じた92球のうちボールはたった3球だった。身長1メートル73でプロ通算1本塁打の小兵は気持ちよくスイングを繰り返し、10本の柵越えも披露。「(関根)大気はいい自主トレを送ってきたね」と目を細めた。

 故障のリスクも承知で三浦監督が打撃投手を行う目的は、打者の成長や実力を肌で感じるとともに、チームの一体感も醸成させたいから。快打を連発した関根も「気持ちよく打たせてくれました。監督のために結果を残したい。僕が(試合で)打つことが監督のためになる」と感謝する。今キャンプはコロナ下でソトをはじめ全10人の外国人の来日めどが立たない中でのスタート。投手コーチ時代の19年に筒香(現レイズ)を相手に打撃投手を務めたように、現有戦力のやる気を引き出すことにもつながる。

 無観客で静かな初日を終えた三浦監督は言った。「ファンはライブ配信で見てくれている。選手もまんべんなく見ることができた。今後も投げていくつもり」。23年ぶりの日本一をファンに届けるためなら、何でもする。(大木 穂高)

続きを表示

2021年2月2日のニュース