ソフトB・小久保ヘッド「膝の使い方が全然」、19年ドラ1佐藤直に熱血指導

[ 2021年2月2日 05:30 ]

小久保ヘッドコーチからアドバイスを受けるソフトバンク・佐藤直
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 プロ野球は1日、一斉にキャンプインした。12球団全てが無観客という異例の状況下、ソフトバンクは宮崎市の生目の杜運動公園で始動。今季就任した小久保裕紀ヘッドコーチ(49)は、昨年ドラフト1位入団の2年目、佐藤直樹外野手(23)の潜在能力を評価。全体練習後の屋内での打ち込みでも付きっきりで指導するなど“佐藤に首ったけ”の初日だった。

 これをロックオンというのか。2年目外野手の佐藤直が、小久保ヘッドの密着マークを受けた。通算2041安打のレジェンドから学んだ若鷹は、充実感いっぱいで振り返った。

 「体の使い方がもったいない、と。膝の使い方で変わってくる。うまく柔らかく使えば打球は飛ぶし、変化球にも膝を柔らかく。すぐには良くならないからコツコツやっていこうと言われました」

 強振を続けた左手のマメは破れて流血したが、忘れたくない経験と感覚だ。

 春季キャンプ第1クール初日。小久保ヘッドにとっては本格始動日だ。ユニホーム姿のお披露目は持ち越されたが、A組(1軍)の打撃練習中、佐藤直の鋭いスイングに、目がくぎ付けになっていた。

 昨季ウエスタン・リーグで盗塁王を獲得した強肩&快足の背番号「30」を、背番号「90」が離さない。ティー打撃を見た後はロングティーを真横でチェック。「基本、見るだけにしようと思っていたが、彼は去年のドラフト1位。あんまり悠長に言っている時間もない。足、肩は抜群なんでね。膝の使い方が全然なんで、本格的にやった」。主にスイング後に突っ張ってしまう右足の内転筋の動きを見ていたという。

 その後、打撃を初指導。膝の使い方を中心に身ぶり手ぶりを交え熱心に教えた。

 全体練習終了後も新ヘッドは、屋内練習場で自身の打撃フォームを見せつつ下半身の動きを中心に熱血指導。体に染みこませた佐藤直は「言っていることが凄く分かりやすくてイメージもできた。小久保さんの言っていることを信じてやっていきたい」とうなずいた。

 自主トレではヤクルトに移籍した内川に弟子入りし、ミートのポイントをつかんだ佐藤直。さらにこの日は、王貞治球団会長からも助言を受けて、深々と頭を下げて感謝した。

 「しっかり振って、身体も強くしてレベルアップしたい。打撃も変わったところを見せられたら」。小久保チェックから、2年目の勝負が始まった。

 ≪リチャード絶賛≫小久保ヘッドは、リチャードのボディーとパワーを絶賛した。打撃練習を視察後に、助言を交えてティー打撃のトスを上げた。「リチャードは予想以上に身体が大きかった。ビックリした。あのパワーは楽しみです」とニヤリ。リチャードは「自分のできることをやるだけです。楽しみです」と笑顔だった。

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2021年2月2日のニュース