「川相塾」開講 初日から「得意教科」のバント、守備を熱血指導

[ 2021年2月2日 05:30 ]

野手陣を集めてバントの指導をする川相臨時コーチ(撮影・大森 寛明)
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 「熱血!川相塾」宜野座校がスタートした。阪神キャンプに招かれた元巨人、中日の川相昌弘臨時コーチが、初日から守備にバントにハッスル指導。ノックを中断させて即席講義を開く場面もあり、神業とも称された名手のノウハウを惜しみなく注入した。

 「初日でしたけど、スムーズに入れたかなと思います。選手の動きも初日にしてはシートノックや投内連係も含めてすごく良かった。今日は選手の動きとか、どういうタイプなのかをまずは見ようと思っていたんですけど、気が付いたこと、できることはアドバイスしたりしました」

 午前のシートノックでは外野から連係プレーのタイムを自ら計測。一塁の中谷、投手の岩貞ら自身の本職ではない選手にも助言した。午後からの守備練習では、まずは小幡とドラフト6位・中野のノックに熱視線。10分ほど見守った後に中断させ、約20分間、実演も見せながら指導した。

 「よく『下半身で投げる』と言われるけど、それがよくわかった。巨人の坂本さんのステップの大きさとか。ステップを大きくすることでそれだけの体重移動があるので、後はその流れで上半身は軽い力で投げられるというのを教わって『これが下半身で投げるということなんだな』とすごく思いました」

 感激の面持ちは小幡だ。中野も「しっかりこれから自分の物にしていけたら」と意欲十分だった。打撃練習前には三塁ベンチ前で選手を集めてバント講座も開講。「打球を殺さなくていい。方向だけしっかり付けて」と金言を授けた。もちろん、引き出しはまだまだある。若虎にとって願ってもない機会が訪れた。(山添 晴治)

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2021年2月2日のニュース