阪神・西勇 収穫たっぷり3回3失点 新配球&新モーション試用

[ 2020年3月21日 05:30 ]

練習試合   阪神2-7ヤクルト ( 2020年3月20日    神宮 )

ヤクルトとの練習試合で3回を投げ3失点の西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 “幻の開幕マウンド”は収穫たっぷりだった。20日のヤクルトとの練習試合に先発した阪神の西勇は3回5安打3失点。結果だけ見ればイマイチでも、今までにない配球やモーションを試用し、引き出しを増やすために尽力した。

 「目的、目標が消化できました。シーズンが始まった時に失敗しないようにトライすることが大事。その中で自分には何がハマるのか見極めていきたい。練習試合があと何試合あるのかとか分からない状況で難しいけど、今だからやれることをやっていければ」

 開幕延期期間ならではの投球に終始した。無失点で立ち上がったあと、2回先頭の塩見の右中間三塁打を起点に3失点。1死三塁からエスコバーに内角ツーシームを左翼線に運ばれ、四球をはさんで上田には左中間を破る2点適時二塁打を喫した。3回は無失点で、降板。一抹の不安を感じてしまいそうな内容だが、着目すべき点は違うところにある。

 「シーズンと同じ配球をする必要は無い。結果を恐れてしまったらトライできないから」。3回先頭の青木に対して通常よりゆっくりと足を上げるフォームを試用。また「こういう交わし方ができるんじゃないか…」という意図のもと、2回の塩見と中村には初球からスライダーを2球続けるなど、結果より“実験”を優先した。同リーグの相手に揺さぶりをかけると同時に、自身の可能性の幅を広げにかかった。

 「誰も経験したことがない時間なので成長できる時間にしたい。マイナス思考にならずにやっていく」。目標設定やモチベーションの操作が極めて難しい。そんな期間ですら猛虎のエースはチャンスと捉え、歩みをすすめていく。矢野監督も「投げていく中で反省はあったと思うんだけど、西に任せているんでね」と揺るぎない信頼を改めて口にした。いつか来る“本番”で、ベストパフォーマンスを見せてくれるはずだ。(巻木 周平)

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