【12年センバツ第84回大会】藤浪とエース対決 大谷二刀流印象づけた

[ 2020年3月21日 09:00 ]

センバツあの日の記憶~高校野球ファンに贈る~

力投する花巻東・大谷
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 12年の開幕日の第3試合は大会屈指の好カードとなった。大谷翔平(現エンゼルス)の花巻東と藤浪晋太郎(現阪神)の大阪桐蔭の対決。3月21日、ドラフトの超目玉投手の激突に、ネット裏には国内12球団に加えてツインズ、レイズ、ブレーブスのメジャー3球団も視察に訪れた。

 両エースとも最速150キロを記録した試合は、9―2で大阪桐蔭が勝った。藤浪は12奪三振2失点の完投。春夏連覇への足掛かりとした一方、大谷は制球が乱れ、8回2/3を7安打9失点(自責5)で敗れた。前年の夏に痛めた左股関節の回復が遅れ、本格的な投球練習は大会の2カ月前から。本来のフォームを見失い、試合後「自分のせいで流れを悪くしてしまった。みんなに申し訳ない」と悔しがった。ただ、打撃では2回に藤浪のスライダーを右翼席へ。二刀流の資質を甲子園でしっかり見せつけた。

 東日本大震災から1年の大会。被災地のために誓った勝利は届けられなかったが、二刀流・大谷を強烈に印象づけた試合だった。

 ☆第84回大会(12年) 21世紀枠で石巻工(宮城)が選ばれるなど東北勢が初めて4校出場。神宮大会王者の光星学院(青森)は決勝まで進出も大阪桐蔭(大阪)に敗れ前年夏に続く2季連続の準優勝。同年夏も決勝で大阪桐蔭に敗れ3季連続準優勝となった。初出場の高崎健康福祉大高崎(群馬)は常連校の天理を破るなど4強まで進出。機動力と攻撃力を合わせた「機動破壊」は高校野球に新風を吹かせた。地球環境(長野)が通信制高校として春夏通じて初出場。初戦で敗れたが、歴史的一歩となった。

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