原監督 美馬獲り電撃出馬!「誠意見せた」4度目交渉で初

[ 2019年11月14日 05:30 ]

FA権を行使した美馬との交渉の席に着いた巨人の原監督
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 巨人の原辰徳監督(61)が13日、楽天から国内FA権を行使した美馬学投手(33)との交渉の席に着いた。球団と美馬は4度目の交渉となるが、指揮官の直接出馬はこれが初めて。「会うことができました。自分の、あるいはジャイアンツの監督として、気持ちは伝えることはできました」と振り返った。

 チームを思う原監督らしい行動だった。当初からこの日の交渉は組まれていた。事前に報告を受けた原監督は、大塚淳弘球団副代表編成担当に対し「(同席して)誠意を見せたい」と連絡を入れた。所用で12日に一時帰京していたが、日帰りの予定を変更し、右腕に熱意を伝えた。

 球団と美馬は都内で約1時間の話し合いを持った。夕方の便で秋季キャンプ地の宮崎に戻った原監督は、約30分、美馬にチームの現状や来季への思いを語った。「細かいことは(ここでは)言えないけれど」と相手を思いやり「簡単に言えば“ジャイアンツで一緒にやろう”ということですよね」と明かした。同席した大塚球団副代表によると、美馬は「オーラを感じました」と話していたという。

 原監督が電撃出馬した巨人は3年総額約5億円超の条件を提示しているもようだが、指揮官の退席後も金銭面の話はなく、美馬が重視する家族の生活環境面の話に終始したという。ロッテ、ヤクルトも獲得に乗り出している。「今日が(会うのは)最後かな」と大塚球団副代表。美馬の争奪戦は最終局面を迎えた。

 ≪美馬のFA交渉≫☆巨人 解禁日の3日に初交渉、6日に2度目の交渉。大塚球団副代表兼編成部長が臨み家族を含めた生活環境を重視する美馬に対し、「(セ・リーグは)在京3球団だから半分は家から通える」と説明。

 ☆ロッテ 11日に都内のホテルで臨み、出来高を含め3年総額5億円超の提示。美馬は医療体制や家族の生活環境について質問した。交渉した松本球団本部長は「井口監督やフロント、現場の思いは見せた」。

 ☆ヤクルト 5日に都内で約50分間の初交渉。3年総額3億5000万円程度を提示し、美馬は「環境面について聞かせてもらった」。伊東編成部長は「ローテーションの軸になってほしい」と伝えた。

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