ドジャースは目を覚ませ!マエケン新代理人、シーズン中の配置転換に“異議”

[ 2019年11月14日 22:12 ]

ドジャースの前田健太(AP)
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 米大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏が、今オフからドジャース・前田の主任代理人を務めることになった。

 前田は3年連続でシーズン中に救援に配置転換され、インセンティブをクリアできない状況が続いていた。この状況にウルフ代理人は「ケンタは素晴らしい先発投手。ドジャースはそれがわかっていないし、目を覚ませと言いたい。すでに(編成本部長の)アンドルー・フリードマンとは何度か話しているが、これからも続けていく」と語気を強めた。

 前田がド軍入団時に結んだ8年契約は、右肘に問題があるとして、インセンティブの比率が極めて高い異例の契約。そのインセンティブはほとんどが先発投手であり続けないと獲得できない内容で、野球ファンの間では「ド軍はお金を払いたくないから配置転換をしているのでは」と毎年、疑念の声が上がっているほどだ。

 米アリゾナ州スコッツデールで開催中のGM会議に参加中のフリードマン編成本部長は13日(日本時間14日)、契約を結んだ時の代理人と、昨オフに“契約やり直し”の交渉を進めていたと認めた。だが、合意には至らず「それが(前田が)主任代理人を変えた一つの理由なのでは」と漏らしている。

 大リーグでは一度、両者が合意し、サインした契約を大幅に変えることはご法度。条件を一部改善すれば、別の部分で譲歩しないといけない。ウルフ代理人は“契約やり直し”を求めているわけではなく、先発投手としての前田にもっと敬意を払うべきと主張。前田とド軍との間に入り、コミュニケーション不足を補おうと考えている。

 前田は今季、被打率・202と“エリート投手レベル”の数字を上げながら、9月に既定路線のように救援に配置転換された。これに対し、フリードマン編成本部長は「私たちにとっての一番はチームが勝つこと。選手を驚かせるようなことをしてはならないが、その姿勢は変わらない」と主張した。

 前田は対右打者の被打率・158、対左打者は同・247で、左打者の方が苦手。そこでポストシーズンは対右打者専用の救援投手と決められ、9月になると救援投手となった。しかしながら、この際、コミュニケーションはきちんと取れておらず、前田は登板しないと思っていた試合でいきなり4イニングを投げている。前田はチームのために救援への配置転換を承諾したが、不可解な起用に戸惑った。こういったことが過去、3年に何度もあったという。

 フリードマン編成本部長は同日、来季の先発ローテーション投手は現時点でカーショー、ビューラー、前田、ウリアスの4人が決まっていると発表した。だが、地元記者は「あの特殊な契約ゆえ、また来季も配置転換の可能性はある」と言う。フリードマン編成本部長は「ケンタはもっと良くなる余地があると思う。公式戦での先発ローテーション投手にとどまるだけではなく、来季のポストシーズンでも先発できるよう、次のステップを踏んでくれれば」と注文を付けたが、これまで通り、都合よく契約を使おうとしているという見方が大半だ。

 そこで、ウルフ代理人は「目を覚ませ」と力説するのである。(奥田 秀樹通信員) 

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