広島・菊池涼は「米でよく知られた存在」 代理人が“特別な価値”に自信

[ 2019年11月14日 22:38 ]

広島・菊池涼介内野手
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 ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す広島・菊池涼について、担当のマイク・シール代理人が「まだ正式に手続きされていないために、具体的な内容には至っていないが、17年WBCの活躍で、“世界一の二塁手”だと評価した人もいたし、米国球界関係者の間ではすでに良く知られた存在。先週、広島がポスティング容認を発表したこともあり、このオフに来ることはみんなわかっている」と今後に自信を見せた。

 近年の大リーグではマンシー(ドジャース)、ムスタカス(ブルワーズからFA)などパワーヒッターが二塁を守るケースが増えている。シフトが多用され、二塁手の広い守備範囲は以前ほど必要とされていないためだ。今オフのFA市場もカストロ(マーリンズからFA)、ドジャー(ナショナルズからFA)、スクープ(ツインズからFA)などパワーで知られた選手が並ぶ。

 だが、シール代理人は「野球とはバットにボールを当てることで何かが始まるスポーツ。私は大リーグの試合がまたコンタクトヒッターを重視する方向に向かうと思っている。彼の守備力や醸し出すエネルギー、WBCや日本シリーズなどビッグゲームの経験を評価してくれる球団があると思う」と期待を寄せた。

 菊池は近年の典型的なメジャーリーガーとは異なるからこそ価値がある。同代理人は「確実にバットに当てたり、守備での身のこなしやグラブさばきだったり、特別な能力を生かす方法があるのではないか。そんなことを球団と話したい。実戦に強い選手であることもね。来季、26人枠になるなら、そういう選手を一人入れたいと考えるチームもあると思う」と付け加えた。(奥田 秀樹通信員)

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2019年11月14日のニュース