西“勇気”与えた!第9回若林忠志賞を受賞 2011年から慈善活動継続

[ 2019年11月14日 05:30 ]

第9回若林忠志賞に選出された阪神・西勇輝
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 阪神は13日、本年度の第9回若林忠志賞に西勇輝投手(29)を選出したと発表した。継続的に社会貢献・慈善活動に取り組む選手を表彰する制度で、西はオリックス時代の2011年から日本赤十字社や日本財団子どもサポートプロジェクトへの寄付を行う活動が評価された。授賞式は今月下旬の球団納会で行われる。

 西は開幕2日前の3月27日、日本財団子どもサポートプロジェクトの意思に賛同し、昨年12月に実施したチャリティートークイベントの収益金70万円を同財団に寄付すると発表していた。この時の談話に人柄が見える。

 「日本で生まれた子どもの約7人に1人が貧困状態であると聞き、私自身も1人の父親として、未来を支えていく子どもたちに何かしたいという思いがありました。小さなことかもしれませんが、しっかり本業の野球で結果を残し、こういった取り組みを発信し継続していきながら、寄付を続けていけるようにしていきたい」
 西はオリックス時代の2011年から日本赤十字社を通じての寄付を行っている。足かけ9年と活動は長期にわたる点も球団は評価し、今回の若林忠志賞選出となった。

 まさに若林忠志の精神である。戦後、いたるところに戦災孤児がいた当時、若林は全国を行脚して慈善活動を行った。焼け野原の列島各地で「少年少女たちに未来を託す」と語っていた。「タイガース子供の会」を自費で立ち上げ、今の公式ファンクラブKIDSにつながっている。

 西が今年1月、自主トレを行ったハワイ・ホノルルのマッキンリー・ハイスクールは若林の出身校だった。阪神の虎マークも同校マスコットが基となっている。思えば、因縁浅からぬ間柄である。

 阪神では2011年の同賞創設以来、新入団選手全員に拙著『若林忠志が見た夢』(彩流社)を配布し、啓発に努めている。揚塩健治球団社長は「活動した選手たちはいつも“逆に勇気づけられた”“パワーをもらった”と言います。選手の社会人教育の一環ととらえ、永く表彰を続けていきたいと思います」と話した。(編集委員・内田 雅也)

 ◆若林忠志賞 阪神が社会貢献・慈善活動やファンサービスに継続的に取り組み、優れた見識を持つ自チームの選手を表彰する制度として、2011年7月に創設した。球団創設時から活躍し、グラウンド外の活動でプロ野球選手の模範となった元投手・監督、若林忠志氏(1908―65年)の功績をたたえ命名した。毎年11月、選手1人を表彰、記念の盾と賞金100万円、活動資金100万円を贈る。

 ▼阪神谷本修球団本部長 若い頃から、(オリックス)入団直後くらいから少額ではあったようですが、社会貢献活動をずっと続けてきていて、10年くらいになるんですかね。その辺りも評価させていただきました。今後も西君には続けていってもらいたいです。若い選手たちは尻込みしがちですが、そんな話を(授賞式がある)納会の時にしてくれたらいいなと思っています。(西は)若い頃は10円単位でやっていたみたいなので。

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