広島ドラ2 法大・宇草へ苑田スカウト統括部長“悩みのススメ”「一からやり直せるからね」

[ 2019年10月28日 05:30 ]

5回2死二塁、空振り三振に倒れた法大・宇草(撮影・島崎忠彦)
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 広島からドラフト2位指名を受けた宇草孔基外野手(22=法大)は27日、東京六大学野球秋季リーグの東大戦に「2番・右翼」で先発し、3打数無安打と快音残せず途中交代した。今秋は打率・100の不振に、苑田聡彦スカウト統括部長は“悩みのススメ”を説いて激励。この日の試合が学生最後の試合となる可能性もあり、宇草自身もプロでの雪辱を誓った。

 7回に1点差に迫り、なおも2死二塁の好機で、宇草は代打を送られて交代した。「悔しかった。だけど絶対にふてくされないようにと思って、彼(代打・西山)の目を見て“頼む。打ってくれ”と伝えました」。前日26日に4打数無安打に抑えられた左腕の小林大に対して、1打席目は左飛に倒れると、2、3打席目はともにワンバウンドするチェンジアップに空振り三振。「低めの球を振らないようにと思っていたけど…。実力不足です」と言い訳しなかった。

 打撃不振に苦しむ。今秋は40打数4安打で、打率・100、0本塁打、1打点。今春は同・339に加えて4本塁打を放った長打力が影を潜めている。そんな本領から遠のく姿を見守る苑田聡彦スカウト統括部長は“悩みのススメ”を説いた。

 「こういうときは安打が出ない方がいい。一からやり直せるからね」

 黒田博樹氏、金本知憲氏らを発掘した名物スカウト。「タイミングがズレているだけだと思う。変なクセとかではない」と心配無用を強調する。入団直前にぶつかった壁こそが、成功の糧になり得ると説く。

 「自分で会得するしかない。練習は嘘をつかないから。“悩め悩め”と言うのも酷かもしれないけど…。でも全く心配していない」

 リーグ戦を全て消化した法大は、優勝の可能性を残した。首位の慶大が11月2、3日の早大戦に連敗すれば、法大―慶大の優勝決定戦が行われる。一方、慶大が1勝すれば、宇草にとっては、今回の途中交代が学生最後の試合となる。

 「この悔しさには、絶対意味がある。大学で“積み重ね”を学びました。全てがつながっていると思う。プロで絶対にやってやろうと思いました」

 不振にも評価を落とさずドラフト2位指名を受けた原石には、下を向かない反骨心がある。
(河合 洋介)

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