「スペシャリスト」擁する稲葉侍ジャパン プレミア12への期待

[ 2019年10月28日 08:15 ]

侍ジャパン・稲葉監督
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 【伊藤幸男の一期一会】来月2日開幕の国際大会「プレミア12」へ向け、侍ジャパンの宮崎第1次合宿を取材した。28日から沖縄第2次合宿がスタート。日本シリーズを終えたソフトバンクの6選手、巨人の6選手が合流した。

 稲葉篤紀監督(47)は宮崎入りした21日夜、岸孝之投手(34)、秋山翔吾外野手(31)ら16選手を前に「09年(第2回WBC)以降、トップチームは10年間No.1になっていない。だから今大会はみんなで世界一を目指そう」とゲキを飛ばした。

 何が起こるか分からない国際大会。特に終盤の1点は勝敗に直結する。当たり前の事実を目の当たりにしたのが13年のWBC準決勝・プエルトリコ戦での走塁ミスだった。

 当時チーム最年長としてそのプレーを見守っていた指揮官は「スペシャリスト枠」を設け、ソフトバンクの周東佑京外野手(23)をサプライズ選出した。各チームのクリーンアップ、エース&守護神が居並ぶ代表チームで、育成出身のレギュラーでもない選手を招集した「英断」を証明したのが日本シリーズ第1、2戦だった。

 巨人が今季25盗塁を決めた俊足を徹底マークした「裏」をかくように第1戦は2点リードの7回無死二塁で代走に。内川聖一内野手(37)の犠打は投手正面ながら完璧なスタートで三塁を陥れ、ダメ押し点を誘発した。第2戦も0―0の7回無死一塁から代走に指名されると、大きなリードで大竹寛投手(36)の決め球シュートの精度を狂わせ、松田宣浩内野手(36)の決勝3ランを呼び込み、4タテの流れをつかんだ。そのシーンを思い出しながら、稲葉監督は「ジャパンとしてどう使うか?使い所が大きな存在になってきた。大事なポイントで使うことになる」。足で相手バッテリーを攪(かく)乱すれば、打者へのマークが薄くなり、直球勝負が増えてくる。敵ベンチが嫌がれば嫌がるほど存在感が増してくるのだ。

 東京五輪のベンチ入りは24人。もし投手を11人選出したら野手枠は13人しかいない。それを見越して直近の練習試合では野手に複数ポジションを守らせ、選択肢を増やしてきた。

 稲葉ジャパンの戦いぶりが楽しみになってきた。

 ▽13年WBC準決勝・プエルトリコ戦での走塁ミス 3点ビハインドの日本は8回に1点を返し、なお1死一、二塁で4番・阿部の好機。ところが二塁走者・井端と一塁走者・内川が試みた重盗が失敗に終わり、反撃ムードもしぼんだ。メジャーNo.1捕手・モリーナ(37=現カージナルス)の、巧みに走者を追い込むプレーも光った。

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